
23卒 本選考ES
総合職
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Q.
オムロンでは大切にする価値観の1つとして、「絶えざるチャレンジ」をあげています。 あなたが他者を巻き込んで、共通の目的に向かってチャレンジした(取り組んだ)経験について、あなた自身が果たした役割や取り組みの成果も含め、具体的に記してください
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A.
私は,研究室のメンバーと協力をして電子線(EB)描画装置を用いたナノメートルスケールの構造作製に取り組んでいます.EB描画とは,自然には作製困難な構造を自由に微細加工することができる技術です.求める構造を作製することができるので,初めにシミュレーションにより最適な構造を模索することが必要になってきます.また,EB描画を用いた構造作製を行っている方が研究室にはいないということもありました.そのため,私一人でシミュレーションから設計,作製・評価すべてを行うことは大変だと思い,研究室のメンバーに協力を仰ぎました.最初は,私がシミュレーションの経験が乏しかったため,シミュレーションは仲間にお願いし,私は設計,作製を担当することにしました.分担することで,設計・作製方法の会得に集中することができました.実際にシミュレーションにより最適だと判断した構造を,まだまだ細かいところの条件だしを行う必要がありますが,作製することができています.現在では,シミュレーションの方法や作製方法など互いが得意なところを教えあい,よりより構造を求めて相談しあいながら研究を進めています. 続きを読む
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にも分かるように説明し、希望する事業部でどのようにその技術を活かしたいか説明してください
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A.
オムロン(株)電子部品事業:商品開発 私の研究テーマは「ライブセルイメージング技術を用いた青色レーザー光による光毒性評価」です.近年LEDの普及により,ディスプレイからも発せられる青色光の悪影響が問題視されています.そのため,青色光に関する研究が多くありますが,青色光が生体に与える影響のメカニズムの解明には至っていません.そこで私は生細胞に青色レーザー光を照射し,その後の細胞の動態を観察することで,レーザー光による光毒性の評価を行っています.しかし,観察光が細胞にダメージを与える影響が問題となり,レーザー光による毒性のみを見るためには,観察光の低減が求められます.そこで,より正確な光毒性評価のために,「プラズモニクス」に注目しました.これは,金属構造で発生する電子と光の共鳴(表面プラズモン共鳴)を利用して,光の増強などができる技術です.この技術を用いて,細胞の蛍光を増強させた微弱な観察光での観察を目指し,成膜や微細加工等を駆使して,金属微粒子構造をもつ基板の作製も同時に行っています.そこで私は以上の研究により培った,微細加工の経験やプラズモニクス,青色光に関する知識を活かしたいと考えています.私はさらなる需要拡大が見込まれる空中ディスプレイの技術に興味を持ちました.微細加工を用いてより一層の小型,高性能化や新たな構造の模索に貢献し,プラズモニクスを用いてより鮮明な映像の実現に寄与できるのでは考えています.加えて,青色光の影響を抑えたディスプレイや逆に短波長光による殺菌効果も付与しつつ,空間に映像を投影することもできたら面白いと感じました.このように生活を豊かにするための技術の向上という側面だけでなく,人々の健康にも配慮した製品開発に貢献したいと思います. 続きを読む