20卒 インターンES
投資銀行部門
20卒 | 東京大学大学院 | 男性
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Q.
・大学あるいは大学院で、専攻もしくは今後、学ぼうとしている学問について、誰にでもわかるように説明して下さい。 ※(800字以内)
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A.
私は大学、大学院共に物理工学を専攻している。物理工学とは理論物理学と対をなす、物理を探求する学問である。理論物理学が純粋に数式をいじることで世の中の物理現象を予測、解明するのに対し、物理工学は実験により直接現象を観測し、そこからその現象の理論を考えたり、工学的な応用を考えたりする。理論物理学との関係は非常に密接で、理論物理学者が考えた理論の整合性を確かめるために物理工学者が実験を行い、その真偽を検討する事もあれば、物理工学者が見つけた現象の理論を、理論物理学者に考えてもらうといったこともよくある。 そのような物理工学であるが、社会においてどのような役割を果たしているのかについて少し触れておく。極端な表現になるが、今現在私たちの暮らしをより便利にしている技術はほぼ、その根幹に物理工学の寄与があると言えるだろう。例えば現代においてなくてはならない、携帯電話、コンピュータなどの技術も、それを実現しているデバイスの部分に目を向けると、そこは量子力学なしには説明不可能な物理工学の世界が広がっている。もちろん物理工学だけで現代社会の便利な暮らしを実現する事はできず、医学、薬学、機械工学、都市工学など書ききれない程の様々な学問が世の中をよりよくしようと切磋琢磨している。物理工学はそのような技術に隠れてしまいがちだが、縁の下の力持ちのような立ち位置で私たちの生活と密接に関わっている学問なのである。 またこの学問には他の学問とは少し異なった、その成果一つで世界を全く違うベクトルへ誘う事ができる力があると信じている。物質の抵抗が完全にゼロになる「超伝導」、従来の暗号技術を全く無意味なものにする程の計算能力を持つ「量子コンピュータ」、光より早く情報を移動させることのできる「量子テレポーテーション」など、実用化されれば世の中の常識が180度変わる事もあり得る、そのようなことを研究する学問なのである。 続きを読む
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Q.
部門別コース[5days]に応募する理由についてご記入下さい。 ※(400字以内)
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A.
私は、広く世の中に関わりながら知的好奇心を追求できる点、そしてIPOやM&Aといった財務に特化した具体的な手法を用いて日本の企業の発展に寄与できる点に非常に大きな魅力を感じ、将来は投資銀行で働きたいと考えている。私は昔から知的好奇心を行動原理として生きており、大学、大学院では物理学を専攻した。その中で、自分は何か一つの狭い分野のエキスパートになるのではなく、広く世界に関わりながら仕事をしたいと考えるようになった。また、一生をかけて仕事をするのであれば、一人の現研究者として、日本の産業の発展に広く貢献する事のできる仕事をしたいと考えている。具体的かつ専門的な手法を持つ投資銀行でこそ、それが実現できると考える。今回のインターンで、自分の投資銀行に対する理解に齟齬はないかを確かめ、また貴社で働く人々の理念や物事の捉え方を知ることで、貴社特有の強み、自分との親和性について学びたいと考えている。 続きを読む
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Q.
・自由記述(特になければ未記入で結構です。)※(400字以内)
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A.
私が最も力を入れて取り組んだのは大学の卒業研究だ。卒業研究では、私が’修める’と決めた学問である物理と全力で向き合おうと考え、数ある研究課題の内、前例がなくその実験手法の開拓から手探りで始める必要のある挑戦的な課題を選んだ。その際、一つの指標として、年度末の学会で発表できる成果を出すことを目標に定め、計画的に実験を行った。 未知の手法開拓ではネックと考えられる部分を洗い出し、試し、その結果からより良い方法へ修正する作業を網羅的に行うことが必要であった。そこで通常のカリキュラムであれば週2日のところを週6日で研究するといった継続的な努力を行った。 その結果、対象物質で未知の状態の観測に成功し、私の学科では通常修士以降で行う日本物理学会での発表を、学部4年の時点で実現することができた。この経験から、前例のない状態から一定の成果を出す方法、計画性、そしてモチベーションの保ち方などを学んだ。 続きを読む