22卒 本選考ES
研究開発職
22卒 | 東京大学大学院 | 男性
- Q. 研究概要
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A.
私の研究テーマは、テーマ創出から私が携わったものです。研究室が保有する技術は使っておらず、この研究に関する結果には影響を与えておりません。 私は活性酸素を発生させるタンパク質を用いて、従来の細胞へのタンパク質導入法をより高効率化する研究を行っています。ライフサイエンス分野において、細胞機能制御を目的として細胞内へタンパク質を導入することが重要視されています。例としてはiPS細胞の分化・増殖の促進や、がん細胞の細胞死を誘導することが挙げられます。しかし、細胞には外部物質への防御機構が存在しています。既存のタンパク質導入法は、細胞内に導入されたタンパク質の多くがこの機構に阻害され、低効率化するという問題があります。この問題への解決策として、活性酸素が注目されています。複数の論文において、活性酸素がこの防御機構の一部を無効化するという報告がされているからです。そこで私の研究では、光照射によって活性酸素を発生するタンパク質に着目しました。この活性酸素タンパク質を、導入したいタンパク質と共に細胞内に導入することで、細胞内に効率的に目的タンパク質を導入することを目指しています。 現在、活性酸素タンパク質の合成・単離精製に成功しており、さらに光の照射による活性酸素の発生によって細胞防御機構の一部を無効化した結果を得ています。今後の方策として、この活性酸素タンパク質の高性能化を考案しています。 続きを読む
- Q. 現在力を入れていること(研究・就活を除く)
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A.
私が現在力を入れていることは研究分野以外での周辺知識を身につけることです。具体的には雑多な分野の英語論文を毎日読み、研究分野以外の知識を蓄えています。 私はライフサイエンス分野と他分野の技術を融合した、複合素材の研究に携わりたいと考えています。そのためには研究分野以外の知識も有していなければなりません。しかしながら私は現在の研究ではバイオの知識を利用しており、分野外の知識は直接必要とはなっていないのが現状です。将来的に自分が行っていきたい研究に対して自分ができることを考えた際に、学生の内から分野外の知識を蓄えておくことも重要であるという考えに至りました。必要になってから努力を始めるのでは遅いと感じたからです。 去年の年末までに読んだ論文が約200本であったので、ほぼ毎日1本論文を読むことで、修士の卒業までに合計して500本の論文を学生のうちに読むことを具体的な目標に定めています。 続きを読む