16卒 本選考ES
総合職
16卒 | 早稲田大学 | 男性
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Q.
現在のあなたを形成している、人生の3大エピソード(体験)を挙げてください。(400)
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A.
①小学校のバスケットボール部において、非常に厳しい指導を受けたこと。週6日走り込みつつ、「このまま意識が飛べば練習を止められる」とまで考えた。ただ、試合で自分が決めたシュートに喜んでくれる先生の姿が絶対的なモチベーションであった。 ②高校時代に入学した際に、価値観の変化が起こったこと。男子生徒1800人の中で生活するのは非常に楽しかった。中学以前に序列が付けられていた顔の良さ、運動神経、集団内派閥といった要素を全て排除し、「どれだけ面白いか」に終始して行われる人間関係は衝撃でもありシンプルで気に入った価値水準でもあった。 ③テーブルゲーム「人狼」大会において早稲田大学大会優勝、その後500人規模の全国大学生大会に準優勝したこと。説得力と推理力を競うゲームにおいて、健闘出来たことが自信につながった。また、自分自身が何に優れ、どんなバリューを持っているかを大会を通じて客観的な指標で確認出来た。 続きを読む
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Q.
上記の中で特に力を入れた出来事を挙げてください。(400)
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A.
所属するバレーボールサークルにおいて、現役唯一の未経験者として北区公式に出場した経験がある。 1学年10人程からなる30人弱のサークル男子チームに所属した。その中に未経験者として入り、行われた週2回の練習には全て参加した。初めは当然試合も出れず、全く戦力として数えられなかった。 そこでまず「自分自身が出来ること」を考え、高校時代までのスポーツ経験から跳躍力には自信があるといえた。次に「チームが欲していること」を考え、対外のチームと比較したところ、スパイクとブロックの専門職であるセンターポジション層が薄いことがわかった。 そして、未経験者では全体的な能力を伸ばしても他選手には経験年数の差で追い付くことが出来ないと考え、空き時間にOBの方に指導を頼みひたすらスパイクとブロックに注力した。その結果練習試合で成績を残したことをきっかけに、3年次にはチーム唯一の未経験者として公式大会に1年間出場を続けた。 続きを読む
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Q.
「誰もが知っている物語の続き」を考えて書いてください。(800)
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A.
「亀がウサギより速い」という事実は自然界の動物達を驚愕とさせた。 誰も厳密に動物の走る速さなど測ったことが無かったのだ。ウサギの方が速いと感覚では周知でありながらも、実際にレースを催して亀の方が速いとなればそうだったのかと頷くしかない。初めこそ様々な異論が紛糾したが、時が過ぎるにつれて先例は常識へと変わっていった。亀はウサギより速いのだ。体力か瞬発力か何が要因なのかはわからないが、それだけは確かである。 一方で焦ったのはウサギの同胞たちであった。勝負に敗れたウサギをみなで取り囲んで厳しく叱責し、もう一度あの憎き亀と再戦し汚名返上してくるようにと促した。慌てて村を飛び出し先程レースをした亀を探すウサギであったが、どこを探しても見付からない。仕方なしと誰彼構わず亀を探すが、水辺にも一匹と居ない。三日三晩探して村に帰り、亀が居ないと報告すると、そういえばこの数日間周りで亀を見たことが無いと村のウサギ達は口々にこぼし始めた。やがて、村長のウサギが呟く。「全て亀の計算だったのかもしれない。」 亀は「亀がウサギより速い」という公式の事実が欲しかった。そのために地域を問わず頃合いのウサギに声をかけ、レースに持ち込む。亀が負けてもそんな当然の結果に誰も関心を持たない。日を変え地域を変え一度でも結果を残してしまえば、後は勝手に噂が動物から動物へと広まってくれる。そして亀一族で姿を隠してしまえばウサギは再戦することさえ叶わない。血眼になって亀を探すウサギのもとには姿を現さず、万年生きる亀達は世代を経た後に我が物顔でウサギの末裔達に誇るに違いない。私達亀は君たちウサギより速いのだ、と。 常識を疑うことは難しい。それが時間を経て伝統を持ってしまえばなおさらだ。人間たちが奴隷制や人種差別を生まれながらにして当然に思い、前提に感じていたのと同様に。果たして末代のウサギ達はカメに再戦を申し込んでくれるだろうか。 続きを読む