【新たなプロモーションの舞台裏】【18卒】コーセーの冬インターン体験記（文系/プロモーション企画体験）No.2956（東京工業大学大学院/男性）（2018/4/11公開）

コーセーの役員クラスの話を聞く機会があり企業や化粧品業界に興味を持った。女性主体の職場だと考えていたが、男性がどのように活躍しているのか具体的に知りたかったので参加した。また自分にとっては全く未知数の業界であり、知らないからこそ新たな学びや気づきがあり純粋に面白いのではないかと考えていた。

化粧品業界や企業について研究するようにした。とくに馴染みのない業界だったことからまずはブランドや商品名、メイクの基本など幅広く知識を得るようにした。その中で疑問に思ったことや分かりにくい所は実際に売り場に行って眺めてみたり、女性の友達に聞く等して解決するようにした。ESは非常に自由度が高く、写真やイラストを用いてもよいとのことでできるだけ自分の個性がアピールできるようにイラストを存分に使った構成にした。膨大な量のESから目に留めてもらうために、一目見て印象的なレイアウトに仕上げた。

製品の新たなプロモーションを企画せよ

1日目にやったこと

午前中はチームビルディングを行い、簡単にコーセーについてや化粧品業界にかんする講義を受ける。ここで担当する製品を決め、後は基本的にグループでそれぞれワークを進めていく。

2日目にやったこと

引き続きワークを進めるが、途中方向性等について人事部の社員と相談する時間がある。また何人かの社員との座談会もあり昼食も一緒にとりながら話を聞くことができる。午後は本格的にスライドや発表練習を行うなどクオリティを高めたり引き続き議論を行う。

3日目にやったこと

午前中には資料を提出し、午後からの発表にそなえる。午後からは約15分の発表を研修所の大きなホールで行う。質疑応答はあるが発表内容とはあまり関係がなく、このワークでどの点を苦労したりこだわったりしたのかといった質問が主体。全班が終了後、インターンの総括を行い懇親会がある。

マーケ部門の社員、人事部

アディクションなどハイステージの化粧品、雪肌精

本当にそのターゲットで正しいのかというフィードバックが印象に残っている。限られた情報ではあるがそれらをかいつまむのではなく、まんべんなく情報を拾うようにしてそれぞれを検討する必要があるということである。マーケティングではターゲットを誤ってしまった場合、まったく違うゴールへとつながってしまうということを強く指摘された。

全般を通じてとにかく時間がない。プロモーションでは訴求するターゲットが重要だが、そもそも製品によって明確にコンセプトがあり、メインターゲットとしている層とそうでないのはそれなりの理由がある。それはその製品の成分やパッケージがそう設定されており、それらを根本的にかえなければ新規性という点では難しかったりする。しかしアウトプットにはつなげなければならないのでメインユーザーなどからターゲットを早めに決めてしまいどんどん進める必要がある。

男性としてどのように活躍することができるのかイメージすることができた。とくに女性を中心に議論を進める場合、全くアプローチが異なるときがありともすれば論理的でない話が進むことに違和感を感じることもあった。しかしそうした曖昧さも化粧品会社では大切だとむしろ感じ、まとめることができるのもまた男性に期待されているのかもしれないと感じた。また社員の会社やブランドに対する思いを直接感じることができたのも非常に有意義だった。

競合他社との製品比較をもっと幅広く具体的に行っておけばコーセーの各商品に対する理解や位置づけがより分かりやすかったかもしれない。またコーセーの商品をブランド階層別にターゲットや成分、コンセプト等をマトリクなどで整理しておくとワーク等にとっつきやすいと感じる。

ブランディングがどのようなものなのか、コーセーという企業を何を大切にしなにも目標としているのか社員から十分話を聞くことができ想像することができた。ワークを進める中でも実際に女性を通じた議論を経験することで、意見の取り入れ方やまとめ方の一端を知り化粧品会社で働くイメージは十分できた。

企業に対する理解度では社員と接する機会が圧倒的に多いためエピソードを交えたアピールができることからも相当歩があるはずである。また人事部の社員がインターンに参加している時点でコーセーや化粧品に興味を持っていると判断していると言っていたので、そうした志望度の高さを知ってもらえる点で非常に有利だと感じた。

純粋にコーセーブランドの商品が好きになったから。一族経営だからこそ一つ一つの製品に対するこだわりは強く、実際近年は業績も好調でヒットをとばしている。社員それぞれが自社製品に愛着がありそのような雰囲気のある企業で働きたいと感じた。たしかにトップダウンではあるがそれぞれの社員が生き生きと働いていたことからも決して裁量権がないわけではないとも感じた。

GDなどはなく部門長面接に始まり、役員面接を経て最短で内定を獲得できる。しかしインターン生でも落ちてしまう学生の方が多く気を抜くことはできない。むしろインターン中に一定の評価がなされある程度の合否が決まってしまっているようにも感じた。それも能力というよりコーセーという企業にマッチしているかどうかというやや曖昧な部分が観られているように感じた。

メーカーや商社を中心に志望していた。業界はとくに限定することなく見ていたが、近年コスメ事業への進出が著しい素材系のメーカーには化粧品業界を理解する点からも注目していた。例えば富士フィルムや旭化成などである。また外資系の化粧品メーカーも同時に志望していた。コンセプトや求められる能力などが全く異なっており刺激的であった。

メーカーに関しては化粧品を中心に考えるようになった。他業種・業界の企業でもコスメ関連に関わることはできるかもしれないが、自分が携わりたいのは化粧品であることが明確になったためである。外資系ブランドとは同時に受ける形となったが、同業種であることからも根本的には求められることは同じでありより化粧品が好きになるような相乗効果があり業界や企業に対する志望度を高めることになった。