18卒 本選考ES
技術
18卒 | 大阪工業大学大学院 | 男性
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Q.
研究内容
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A.
自動車車室内の振動・騒音を効果的に低減するためには、各部品から車内に伝わる影響を定量的に把握することが重要であり、その為に開発された伝達経路解析(TPA)について研究を進めてきました。実稼働TPAは短時間で寄与が把握できる手法として近年提案された手法であり、実稼働実験で計測した各部の信号のみから車内寄与を算出できるのが一番の特徴です。私はこの実稼働TPAとモーダル解析を組み合わせて、構造体が保有する振動モードの中から車内騒音に大きく影響を与えているモードを抽出する手法を考案しました。さらに、抽出した振動モードを考慮した対策を実施し、車内騒音の低減を確認することで本手法の有効性も検証しました。 続きを読む
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Q.
大学(院)で最も力を入れて勉強している(したいと考えている)内容
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A.
自動車や建設機械等で発生する振動や騒音に対する解析、評価技術について力を入れて勉強しています。研究室に配属された学部4年では、振動・音に関する機械力学的知識やFFT等の信号処理といった基礎的な知識を徹底的に学んできました。研究テーマで扱っている伝達経路解析については、理論的な考察に加えて、自分で設計・実装した自動車実験モデルの実稼働実験から分析・評価・対策検討までの一通りを経験し、研究工程一連のノウハウを学びました。大学院では振動騒音に対する知見をさらに広げたいと考え、汎用エンジンを扱う企業のインターンシップに参加しました。特に商品を開発する上での振動騒音エンジニアとしての実践的な考え方や発想力を肌で感じ、振動騒音がどのように扱われ、対処されているのか実務経験を通じて学ぶことができました。また現在、その際の経験を活かして、振動騒音に対する新たな解析・評価プログラムの構築にも挑戦しています。 続きを読む
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Q.
今までの人生で最大の「挑戦」は何でしたか。その中で苦労したことや工夫したことについてそれぞれ具体的に述べて下さい
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A.
自動車室内騒音に対する新たな解析・評価技術を確立する事です。より効果的に車内騒音を低減させる為には、TPA法により寄与を把握するだけでは不十分な場合もあると考え、特定した高寄与部位の振動モードを把握する技術に挑戦しました。実稼働TPAは実験により計測した各部の信号の相関から寄与を評価しますが、実験モデルの構造がシンプルである場合、参照点間の相関が高くなり正確に寄与を評価できないという課題に直面しました。そこで私は解析手法をもう一度理論的に解釈する為に、多変量解析や固有値解析といった専門外の分野に対して積極的に取り組みましたが、大学で得られる知見には限界があると感じ、汎用エンジンを扱う企業の夏季インターンシップにも挑戦しました。実際の研究開発の現場では、振動騒音に対してどのようにプログラムを使って処理あるいは評価されているのか等、様々な視点から知見を得ることで解決策を見出すことができました。 続きを読む
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Q.
事業(製品)や職種の志望理由
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A.
私は大学院で培った振動騒音に関する知識や経験を活かして、暮らしの身近にある製品の開発に携わりたいという思いを軸に就職活動を行なっています。研究室のメンバーが同業他社メーカーと振動騒音の改善に関する共同開発を行なっており、その頃から建設機械に興味を持ちました。また、修士一年時に汎用エンジンを扱っている企業のインターンシップに参加し、研究開発の業務を体験しました。その際に建設機械を含めた、エンジンを動力源とした完成機に対して振動騒音の改善が求められていることを知り、自分の専門性を活かして静粛性や操作性、さらには軽量化といった観点から商品開発に貢献できると考えました。また、研究開発という職種は、製品に対する自分の想いを形にし、直接ユーザーに届けることができる環境があり、やりがいや誇りを持って働くことができる点に魅力を感じました。以上のことから、私はこれらの事業部、また研究開発職を志望致しました。 続きを読む
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Q.
クボタでどのような能力・スキルを身に付けたいですか。また、その能力・スキルを生かし、どのように働き活躍したいですか
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A.
まずは自分の専門性を活かして、振動騒音の技術者として解析のエキスパートを目指し、技術や知識を身に付けていきたいと考えています。特に大学院では実験ベースで解析・評価を進めてきたので、貴社に入社後はCAEやシミュレーションといった分野の解析技術にも積極的に挑戦し、設計者に対して理論と実験の両方の立場から、製品の品質向上に繋がる提案ができる技術者になりたいと考えています。貴社には機械研究第三部と呼ばれる各分野の解析のスペシャリストが集まる部署があることを説明会の時に知りました。入社後の配属先は本部署を希望しており、NV領域のプロとして様々な製品の解析に携わり、チームのメンバーや他の部署にも信頼してもらえる技術者を目指して経験を積んでいきたいと考えています。そして、5年、10年先には各部署から構成されるプロジェクトのリーダーとして、機種開発全体をまとめ上げるような大きな仕事をしたいと考えています。 続きを読む