私が今まで直面した中で最も困難だったタスクは、東進ハイスクールでのアルバイトでのイベント集客タスクです。私がアルバイトをしていた予備校では、三か月に一回ほど、普段は映像授業を受けている生徒のために、有名な先生に直接校舎に来てもらって授業をしてもらうという「公開授業」というイベントがありました。このイベントが成功するかどうかは9割が集客で決まると言われていて、私は2年目の時に急遽集客リーダーを任されました。私が担当した公開授業の前回、前々回の二回の公開授業は、在籍していた生徒の7割ほどしか生徒を集めることが出来ずに皆が納得いく結果にはなっていませんでした。生徒も運営側も公開授業にあまりいい印象がなかった段階で集客リーダーを担当に任されたため、双方の意識を変えなければいけないという面でもこのタスクは今までで一番困難なタスクでした。
この時に最初に行ったのは、集客する運営側の意識を変えることです。私が課題だと感じたのは、毎回来てもらう先生が違うために、16人いた運営メンバーも先生の情報や魅力を把握していない人がり、生徒を動員するときに説得力がないということでした。これを解決するために、運営の全体会議のために先生の紹介動画を作成し、先生の基本的な情報や魅力を運営メンバーに伝えました。結果的に、そのメンバーが誘った生徒はほぼ全員公開授業の参加予約をしてくれました。次に行ったのは、生徒の公開授業に参加する意味を植え付けることです。生徒の課題としては、公開授業に参加することで得られるメリットが分かっていない生徒が多いと感じたので、生徒にも作成した動画を見せるためのホームルームを行いました。この動画で先生の授業で得られるメリットを理解してもらい、運営メンバーにしつこく公開授業のリマインドをしてもらいました。このようにタスクを細分化し、そのタスクがどのような理由で発生しどのような効果をもたらすかを考えてメンバーに割り振りをした結果、イベント当日には過去最大数の生徒に来てもらうことができ、予約数に対する出席率も9割近くを達成し、前回前々回の出席率7割という数字から大きく伸ばすことが出来ました。
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