【21卒】ソニーグループの技術職の最終面接詳細 体験記No.11165（同志社大学大学院/男性）（2020/12/11公開）

自分を偽らず正直に答えていたのが良かったと思います。質問されて答えられない内容もありました。その際にしっかりとわからないと伝えたのが良かったと思います。

面接官はインターン選考のときと同じでした。雰囲気は和やかですが、研究への質問は専門的かつ具体的でした。

大学での研究内容について

無線通信システムはBluetoothやGPS等の技術として現代社会には欠かせない存在となっています。それら全ての技術では、電磁波が空間を伝搬することで通信が実現できています。そのため、電波伝搬環境を把握することは無線通信技術の開発において重要であり、無線化が進む現代においてはその重要度はより一層高まっていくと考えています。以上のことから、私はこの電波伝搬環境を把握するために必要な電波伝搬解析を学んでいます。電波伝搬解析には様々な手法があり、有名な手法としてFDTD法、ナイフエッジ法等があります。それぞれ得意とする環境や必要な計算容量、解析精度が異なり、自分の得たい情報によって適切な手法を選択します。その中で私はFDTD法をよく利用しています。FDTD法では、微分系または積分系のマクスウェルの方程式を時間領域で差分近似し、電磁界の時間変化にともなう変化を三次元的に解析します。電磁界を解析する際、空間を微小立方体に分割します。それぞれの立方体での電磁界を順番に計算することで全領域の電磁界を解析します。そのため、立方体を小さく設定することで詳細な解析が可能となりますが、計算負荷が大きくなるという制約があります。

この部署を選んだ理由とやりたいこと

私は製品に対する自身の責任が大きく、自らも成長できる仕事をしたいと考えています。私は修士1年生から、企業との共同研究をしています。この活動では、自分の成果に対して対価が発生しており、自分の成果物に対して大きな責任を持つ必要があります。その結果、日々の研究から結果を理論的に解釈し、成果物を論理的に説明する習慣がつき、仕事の質や自身の能力向上に繋がりました。これらを踏まえて、新規製品に対する評価項目や条件、基準の決定に取り組みたいと考えています。この仕事では、自分の決定によって世の中で販売される製品の信頼性や品質が左右されます。つまり、大きな責任を伴う仕事であり、自身の成長に繋がると感じています。