18卒 本選考ES
技術職
18卒 | 大阪府立大学大学院 | 男性
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Q.
あなたの研究もしくは卒論(修論)テーマ(500文字以内)
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A.
私は電気自動車による電力系統の適正化を目的とした研究を行っています。近年、太陽光発電や風力発電といった「再生可能エネルギー」の導入が進められています。しかし、再生可能エネルギーは日射量や風速などの天候により出力が変動するため、電力の需給バランスが崩れ、大規模な停電を引き起こす恐れがあるます。そこで、私は、「電気自動車」を利用した電力系統の適正化を目的として研究を行っています。電気自動車は大型の蓄電池を搭載しており、蓄電池の充電、放電を行うことにより、電力需給バランスの適正化が可能となります。この研究は、将来、再生可能エネルギーが大量に導入された場合でも、電力の安定供給に貢献できると考えています。 続きを読む
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Q.
研究もしくは卒論(修論)の概要(1000文字以内)
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A.
現在、私は電気自動車による電力系統の適正化を実現するため、電気自動車の蓄電池の充放電による電力系統の制御手法の提案を目標として研究を進めています。近年、温室効果ガス排出量の削減の手段として、発電時に温室効果ガスを排出しない太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入が進められています。しかし、再生可能エネルギーは天候により発電出力が大きく変動するため、電力の需給バランスが崩れやすく、大規模な停電を引き起こす可能性があります。この解決策の一つとして、電気自動車の蓄電池の充放電を利用した電力需給バランスの適正化のアイデアがあります。電力供給の不足が生じる場合は、蓄電池の放電により不足電力を補い、電力供給の過多が生じる場合は、蓄電池の充電により余剰電力の吸収を行うというものです。しかし、ここでさらに一つ問題が想定されます。一般的に、電力系統は電圧についても一定の範囲の収める必要があり、電気自動車の充放電により系統電圧が適正範囲を逸脱する恐れがあります。そこで、私は、系統電圧を考慮した電気自動車による電力需給バランスの適正化の実現を目的として研究を進めています。具体的には、系統電圧への影響を考慮した電気自動車への充放電指令を可能とする「充放電量決定アルゴリズム」を開発し、数値シミュレーションにより、検証を行っています。目的へのアプローチとして、私は、電力システムの分野で一般的ではない物理学の数式モデルに基づく電気自動車の充放電量決定アルゴリズムを提案しました。電力システムは発電所や住宅を含む膨大なネットワークから構成されています。そのため、数式モデルで表現することが難しく、一般的に、電力系統の適正化には、コンピュータによる計算を幾度となく繰り返す「最適化計算」が用いられます。しかし、最適化計算では、適切な解が見つかるまでに長い時間を要する問題があります。そこで、私は多数の文献を調査し、自らの手で電力系統の数式モデルの定式化を行いました。そして、式変形を繰り返し行い、コンピュータによる計算を繰り返す必要がないアルゴリズムの開発を行いました。今後は、電力会社から提供して頂いた詳細な電力系統モデルでの提案アルゴリズムの有効性の評価を行う予定です。また、今年の8月には、東京都市大学での自動車用蓄電池と充放電装置を用いた実機実験を行う予定をしています。 続きを読む
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Q.
やりたい仕事(技術・製品について具体的に)(500文字以内)
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A.
私は「電力系統監視制御システム」の「開発設計」に携わりたいと考えています。現在、私は電力系統に関する研究を行っており、電力自由化及び発送電分離後の複雑化する電力システムに対して、安定した電力供給の実現に向けて努めています。中でも私は「電力需給バランスの適正化」や「系統電圧の適正化」に向けて研究を進めており、これらの実現のためには、電力自由化に対応した新たな電力系統監視制御システムの開発設計が必要不可欠であることから、本製品に興味を持ちました。具体的には、広域エリアでの電力の融通やリアルタイム市場など、今後ますます複雑化する電力システムに対応した、自動計測・制御システムの開発を行いたいと考えています。半世紀近く電力系統をシステムの面から支えてきた貴社にて、長年培ってきた電力系統の制御技術について学び、国内においては世界トップクラスの安定した電力供給を実現し続けたいです。また、世界的に年々エネルギー需要が高まって来ているため、国内だけでなく世界の国々の電力インフラに対応したシステムについても携わりたいと考えています。 続きを読む
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Q.
自己PR、志望動機等(1000文字以内)
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A.
自己PR:私は目標に向けて積極的に行動を起こし、着実に成果を上げることができます。この強みは他大学院への外部進学の経験で発揮しました。私は将来、電力インフラに携わりたいと考えており、電力系統に関する研究を行っている大学院への進学を決めました。卒業研究と並行し、志望する大学院合格に向けて、情報収集と試験勉強に励みました。合格後は、入学してからの研究を円滑に進めるため、専門書を介して知識を蓄えるだけでなく、研究に用いる数値計算ソフトの学習を行いました。さらに、積極的に研究室に訪問し、研究室の方々と研究について議論を行いました。これらの結果、入学後の研究活動を円滑に進めることができ、国内では複数の学会に参加し、さらに今夏の国際学会での発表機会を得ることができました。貴社においては、目標への積極的な行動力を活かし、世界の安定した電力供給実現のため、日本だけでなく海外向けの製品へも積極的に挑戦します。 志望動機:「発電、送配電、受電」と電力インフラ全体を支える製品開発を行っている貴社に魅力を感じ志望しました。私は東日本大震災による電力危機を通じて、改めて電力の安定供給の偉大さを感じました。そして、この先も必要とされ続ける電力インフラを自ら支えたいと思うようになりました。また現在、私は電力系統に関する研究を行っており、想定される社会問題に対し、解決策を生み出すことに大きなやりがいを感じています。貴社は50年以上前から電力系統の運用向けシステムを納入しており、長年にわたり電力インフラを支えてきた貴社の技術やノウハウを学ぶことにより、電力に携わる技術者として大きく成長することが可能です。入社後は、発電方法や送配電システムなど時代と共に変わる電力系統に対して、社会のニーズに合った電力インフラ設備の開発を行い、電力の安定供給に貢献する所存です。 続きを読む