私が研究に取り組み、国際学会で口頭発表を行うまで研究を深めるという成果を上げるに当たり、企画、実践、発表の三点において苦労を克服しました。
一点目は、新規性のある研究の企画に苦労した際に、積極的に周囲の人間の協力を得たことです。大学の研究の多くは、既存の研究を改良していくものであるために、既存の研究の再現性をとった後に改良していくという形になります。しかし、私は当研究室において初めての研究を企画したために、実験系や必要な試薬等をすべて一から計画する必要があり、それらについての知識を得る必要がありました。そこで、私の行う研究についての知識を深めるとともに、様々な測定方法を実践的に学ぶために、積極的に大学や企業のセミナーに参加しました。これにより、研究目標をより明確に定め、新規性のある研究を企画することができました。
二点目は、研究を実践するのに必要な装置が不十分であった際に、利用できる環境を整えたことです。私の研究は当研究室において初めての試みであったために、測定に必要な装置が揃っていないということが度々ありました。その際には、セミナーに参加した際に知り合った先生や、他企業の客員教授の先生などに自分の研究をアピールし、必要な測定装置を利用できる環境を整えました。これにより、研究をスムーズに進めることができたとともに、各測定の専門家の意見を聞くことができたために、研究内容をよりブラッシュアップし、実践するべき内容を明確にすることができました。
三点目は、海外での研究発表を行うにあたって必要な資金を得るために、企業の研究協力員となったことです。私の研究は、当研究室で初めての試みであり、研究目標を達成することができたために、この研究結果をより広い範囲に発表したいと考え、国際学会への参加を志望しました。しかし、アメリカへの航空券や現地での一週間以上の滞在に掛かる費用を学校から全額負担することはできなかったので、この問題を解決するために共同研究を行っていた企業の研究協力員となり、資金援助を依頼しました。推薦書や出張報告書等、様々な書類の作成を行う必要がありましたが、企業の方とよくコミュニケーションをとり、丁寧に作成することで資金援助を受け、国際学会にて口頭発表を行うことができました。
このように、企画、実践、発表のそれぞれでの苦労を克服し、成果を上げることができました。
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