21卒 本選考ES
技術系総合職
21卒 | 京都工芸繊維大学大学院 | 男性
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Q.
学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。その中であなたの果たした役割やこだわった点を具体的に説明してください。
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A.
私は、テーマパークのリーダーとして周囲と協力し、困難を乗り越えることができました。仕事内容は、季節ごとに変わるショーの裏方クルーで、キャスト案内やショーで重要なフィナーレの打ち上げなどです。その中で、リーダーは常に指示し、現場の運営を統率する役割でした。私がリーダーに任命されて勤務を重ねる中で、あることに気づきました。何度も勤務した人でさえ、指示を待って動かなかったり、作業内容を覚えていなかったりしました。季節ごとに作業内容が変わるため覚えるのは大変ですが、個人として自主性を持つことで指示を待たずに動けて円滑に運営できると期待し、この仕組みを改善しようと思いました。そこで他のリーダーに私の気づきや提案を相談し、今後の方針について議論しました。それは基本的なマニュアルを作成し、初勤務の人には自主的に読んでもらい、リーダーではない人に教育させるというやり方でした。導入して一か月程はうまくいきませんでしたが、他のリーダーやリーダーでない人も継続的にしてくれたおかげで、教える側には責任感が芽生え自主的に行動してくれ、また初勤務の人たちもいずれは教える立場になるという意識で、責任感を持って行動してくれるようになりました。この経験を通して、周りとの意見を共有し、目標に向けて協力して挑戦していくチームワークを学びました。 続きを読む
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にも分かるように説明し、希望する事業部でどのようにその技術を活かしたいか説明してください
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A.
私はエネルギー問題に向けて、低コストで省エネ化に貢献できる酸化物半導体の研究をしています。 近年の技術発展や人口増加に伴い、世界規模での消費エネルギーが増加する中で、エネルギー損失を低減することが求められています。現在、半導体市場で9割ほど普及しているシリコンは、エネルギー変換(周波数、電圧変換)などの際に多くの損失があります。そのエネルギー損失を少なくするために、窒化ガリウムや炭化ケイ素などの半導体に代替されて、損失も40%低減しましたが、作製費が高コストであり、今後のエネルギー問題を考えるとまだ不十分だと私は考えています。それらを克服すると期待されているのが、酸化物半導体です。特に酸化ガリウムは低コストで作製でき、さらに実用化されれば窒化ガリウムや炭化ケイ素よりもさらに90%ほど損失を低減できると考えられています。酸化ガリウムは結晶多形で、α型やβ型は研究がすすめられていて、高耐圧向けのパワーデバイスとして多く研究されています。その中でも私の研究ではε型の酸化ガリウムに注目しました。ε型は他の結晶多形が持たない分極や強誘電体特性を持ち、高耐圧でさらに高周波応答可能なデバイスの材料として着目しています。ミストCVD法を用いて、導電膜のITOとその上に酸化ガリウム薄膜を作製して評価をし、ε型酸化ガリウムの物性を最大限に活かした低損失で高効率なデバイスを提案する研究を行なっています。 続きを読む