【17卒】野村総合研究所の夏インターン体験記（経営コンサルティングコース）No.286（大阪大学大学院/男性）（2017/12/14公開）

就活が6月に解禁されたあと、志望企業のインターンがなかったが、とにかく何かしなければと焦っていた。先輩の話で「NRIのインターンは参加できれば成長できるし楽しい」と聞いたため、ダメ元で参加しようと思った。

筆記試験 → 1次面接 → グループディスカッション → 最終面接

テストセンターで言語・非言語・性格のテストを受験。問題は一般的なSPI。

特に対策はしていない。

事務的な印象。4人の学生を30分で裁かなくてはいけないため、予め作られたフレームワークにそって進められていた。4人の学生が2人ずつ向かい合って座り、1人が話した内容を左隣の人が構造化するというものを一周しただけだった。

ESの内容からひとつを1分間で話してください。

部活動を主将として牽引し、三位決定戦へと導きました。弱小だったチームにおいて、コミュニケーションの不足が問題だととらえ、それを解消する施策を打ち出しました。具体的には、幹部になり主将に就任した際、それまでの体制を一新し、トップダウン方式を改めてミーティングで広く意見を募ることで、部員同士の意識の齟齬を解消しました。その結果、部員同士のコミュニケーションが活発になり、チーム全体の士気とスコアが向上しました。その経験から、チームを作る上で最も大切なのは同じ目線でコミュニケーションをとることだと学びました。

隣の人の話を聞いて、その内容を構造化してください。構造化とは「結果」「課題」「行動」「学んだこと」の骨組みを作ることです。

結果は営業のインターンにおいて、社員を抑えて業績一位を獲得したことです。課題は、最初の一ヶ月は努力してもなかなか業績が伸びなかったことです。行動は、自分の売りたいものをただ売るのではなく、お客さんの話をしっかり聞いてニーズを聞いたことです。その結果、業績一位を撮ることが出来ました。学んだことは、自分の主張を通すことよりも、人の意見を聞くことの大切さです。

「NRIで働くことの他社にないメリットは何ですか」との質問に対し「優秀な人が多いゆえ、働いているだけで学べることが沢山ある。」との回答をいただいた。

ハンバーガーショップの新商品はどれがよいか

三種類の新商品候補があり、どれが適切かを選定する。初めに資料を読み込む時間が10分あった。リーダーやタイムキーパーは設定しないでくださいとの話があった。人の意見をしっかり聞けて、その上でそのアイデアをより良くしたり、自分の意見を主張できる人が評価をされているように感じた。実際、インターン中に人事に確認したところ、「コンサルのディスカッションで喧嘩している人は見たことがない。人の話をきちんと聞けるのは最低条件」と言っていた。

GD後に20分ほど休憩が会った後、そのままグループ面接があった。4人の学生がいた為、順番に回答していく形式。片方の面接官が主に面接を行い、もう一人は気が向いたら発言するという感じ。基本的に回答に対しては深掘りされるため、よく考えてから発言することが必要。終始和やかだったが、質問は鋭かった。

NRIに入ってコンサルしたい企業はある？あればどういったコンサルティングをしたい？

地方を支える中小企業をコンサルティングしたい。日本におけるものづくりの技術は海外においても評価されるもの。それらの経営課題を解決することで海外需要にも安定して応答できる環境を作ることで、地域を支えたい。また、それを行うことで、「地域に根ざした企業を救ってくれたNRI」という印象付けを行える為、イメージアップに繋がると考える。

NRIに足りないものは何だと思う？

グローバル。コンサルにおいて海外進出はとても重要だが、NRIに関しては外資コンサルに一歩遅れをとっている印象。実際、就職の口コミサイトを見ても「海外転勤が少ないことはある意味魅力」との記載があった。との回答に対し「海外には今まさに注力しているところですよ」との回答があった。

大手印刷会社において、オリジンである印刷事業を保持するべきか

前半にやったこと

基本的に毎朝朝礼があり、簡単なグループワークを行った。またランチは毎日社員の人を囲む形でとった。1日目午前中は顔合わせと簡単なグループワークを行った。また、取り組む課題についての説明があった。2〜3日目はひたすら資料読み込みと議論だった。PCは支給されるため、クライアント企業のHPから中期経営計画やアニュアルレポートをダウンロードし、読み込んだあとに議論するという作業がメインだった。

後半にやったこと

4日目はそれまでの内容を踏まえて議論を深め、資料作成。5日目は朝から資料を完成させ、午後はプレゼン。すべてが終わった後総括があり、懇親会があった。

参加した部門の部長/マネージャー/その他3名

なし

コンサルタントとして、現場感をもつことは大切。今回は分社化を行ったが、それを行うことで内部の社員がどう感じるのかは大事にしてほしい。利益面を考えるだけでなく、その会社の大切にしていることを第一に考えながら施策を考えることが大事。

初日から4日目まで案が一向にまとまらず、毎日オフィスから追い出されるまで作業していた。また、土日を挟んでいた為、土日もメンバーで集まって議論をするくらい切羽詰まっていた。最終日前日は徹夜で資料作成をしていた時は、正直この働き方は嫌だと感じた。