
23卒 本選考ES
技術職
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Q.
オムロンでは大切にする価値観の1つとして、「絶えざるチャレンジ」をあげています。あなたが他者を巻き込んで、共通の目的に向かってチャレンジした(取り組んだ)経験について、あなた自身が果たした役割や取り組みの成果も含め、具体的に記してください 。
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A.
体育会硬式野球部においての活動です。私は13年間野球を続けてきて、大学では学生コーチとしてチームに貢献しました。具体的には200人を超える組織の中で、チームのためになることは何かを考え、周囲の状況を分析し、課題解決に取り組みました。その中で、現状のチームに足りないことは、モチベーションや目標意識の温度差であると考え、毎日3時間のミーティングを1か月行いました。初めは、選手から反対の意見もありましたが、目標である優勝を目指すためには、「一人一人の存在意義を明確にする必要がある」と熱意を伝えたことで徐々に選手に理解してもらうことができました。このように、部員が多く、様々な価値観を持ち合わせている選手たちに対して、積極的にコミュニケーションを取り、自ら行動すれば「熱意は伝わり、人の心は動かせる」ということを学びました。最終的には、優勝という目標を成し遂げることはできませんでしたが、昨年後輩達が8年ぶりに優勝をしてくれて、とても嬉しく思いました。 続きを読む
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にも分かるように説明し、希望する事業部でどのようにその技術を活かしたいか説明してください 。
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A.
リチウムイオン電池に変わるナトリウム全固体電池の開発に取り組んでいます。リチウムイオン電池は電解質に有機溶媒が使用されており、液漏れによる発火事故の危険性があります。さらに、リチウムはレアメタルであるため、高コストという課題も抱えています。電池の用途拡大や、固体化による安全性、コストダウンのため、非リチウム系固体電解質の開発が望まれています。そこで、私の研究では比較的安価なナトリウムと、水素を含む[B12H12]-などの錯イオンから成るナトリウム系錯体水素化物に着目しました。私の扱う固体材料は、高温では、高いイオン伝導率を示しますが、室温では、現行のリチウムイオン電池が示す0.001 S/cm以上のイオン伝導率は示しません。そのため、他の錯体水素化物との混合や水素脱離によってイオン伝導率を改善し、固体電解質として応用することでリチウムイオン電池が抱える課題の解決の糸口になると期待しています。 しかし、他の錯体水素化物との混合条件や水素脱離を行う温度や時間などの条件は、何通りもあるため、文献や理論をもとに考え、PDCAを繰り返しながら条件設定をして、実験をしています。また、この固体材料は、大気中では水和してしまうため扱えず、アルゴン雰囲気中で測定できるような専用の装置もありませんでした。そこで、身の回りの物を試行錯誤しながら応用することで、解決しました。したがって、研究活動を通して培ってきた「現状を分析する力」と「課題解決にむけ行動する力」を活かして、お客様の立場に立ち物事を考え、明確にニーズを把握し、より良い製品を作り、人々に新しい価値を提供したいです。また、幅広い事業分野に携わる貴社において、未知の分野にも積極的に挑戦していくことにより、社会に広く貢献できる製品づくりに携わっていきたいです。 続きを読む