貴学の職員として以下の2つの改革に取り組みたい。
【留学が必要のない大学の実現】
CtoC のビジネスモデルで貴学の国際性を高める。一見時代と逆行しているように見えるが、留学を積極的に勧めない訳ではない。 留学支援はもちろん推進して行くと同時に、日本の大学にいながら留学しているような感覚を得られる機会をキャンパス内で提供す る。教員が一方的に英語を生徒に教える授業はもう時代遅れだ。留学生の多さを生かして、日本人学生(C)と留学生(C)が接触 する機会を大学側が積極的に創出しなければならない。こう思った背景は、私の大学生活にある。留学生の多い大学だったが、海外 からの留学生と接する機会はほとんどなかった。友達から紹介されるか、キャンパス内で話しかけるぐらいだった。留学生は留学生 同士でコミュニティを作り上げてしまい、日本人学生とあまり交流する機会がなかったのだ。この課題を解決する手段として、留学 生と日本人学生を同じ少人数授業に強制的に参加させることだ。言語交換や文化交流の機会を大学側が提供してあげることは、留学 生と日本人学生双方にメリットがある。日本人学生は留学生とコミュニケーションを通して、英語力を上げられるのはもちろん、他 国の文化を知り多様性を認める力を身につけ、グローバル人材に必要とされる能力を養うことができるのだ。異なる国の人間がコミ ュニケーションを取ることは双方にとって刺激となる。生徒同士が互いに高め合い、国際性豊かな人物となる。そうした学生が生ま れることは結果的に大学側のメリットともなる。生徒全員を対象に必修の授業にすることが一番効果的であるが、まずは国内留学体 験と銘打ったプログラムを作り、留学生や日本人学生で希望者を集うことでヒアリングを進めるのが良いだろう。
【常に学生の声を聞く体制の確立】 学生の生の声をきく機会を創出し、学生の学びに対するモチベーションを維持できる環境づくりに取り組みたい。重要なステークホ ルダーである学生の声を聞いて、改革に反映することを私は重要視している。なぜなら学生が不満なく生き生きと学校生活を送れる ことは、大学のレベルや就職率の向上に繋がり、結果としてブランド力向上や入学希望者数の増加に貢献できるからだ。企業はマー ケティング活動において、顧客の声を重要視しているが、就職活動において大学業界の研究を進める中で、大学は学生の声を軽視し ている傾向にあることがわかってきた。私の大学でも半期に一度だけ、授業中にアンケートが配られるのみ。まずは学生の声を聞く 機会を増やすことが重要だ。授業や生活面など様々な分野に対する学生の意見を聞く必要がある。聞く方法も検討する必要がある。
(例)特定の授業でスマホを用いて出席できるシステムの構築し、アンケートに答えなければ出席扱いにできないようにする。
学生の有志でたくさんのアンケートを収集することは難しい。気軽に学生にスマホで入力させることで生の声を聞く。選択式と簡単 な自由記述のみにし、数分でアンケート回答が終了するよう、学生の負担を減らす。この際、アンケートに入力した内容が、授業と の成績に関係なければならない。授業の成績と関わってしまうと、本音を聞き出せないからだ。そしてアンケートとして集めた情報 をビッグデータとして解析し、今後の改革に反映すべきだ。
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