【20卒】レゾナック・ホールディングスの夏インターン体験記（文系/事務系総合職コース）No.5802（2019/4/17公開）

化学メーカーの業務はネットを通じたリサーチで十分に集めることができる。しかし、このインターンシップでは企業ごとの情報や、カルチャーへのフィット感などより詳細でソフトな情報を仕入れることができたと感じる。加えて、SCMという最もイメージしにくい業務をゲームとして学べる点も貴重だった。

他企業や業界特性を理解したうえで社員の方に質問をぶつけることができれば、この数少ない情報収集の機会でよりディープな企業研究ができたと感じる。

基本的な企業・業界情報の説明のあと、人事だけでなく一般社員の方の日常を紹介するコーナーがあり、化学メーカーの事務系社員がどのような働き方をするのか理解することができた。労働条件もさほど厳しいものではなく、働きやすい部類に入るのではないだろうか。

サマーインターンシップを開催している企業が少ないと先述した通り、化学メーカーは典型的な日本企業の選考スケジュールを採用している。そのため、サマーインターンシップの時期から本腰をいれて企業研究や面接用のストーリー作成、面接練習をしていれば、他の学生と差をつけることは難しくないだろう。

先述の通り働きやすい環境であることは間違いない。しかし、その分価値創出を既存の大規模な生産設備や理系人材に依存することは否定できず、長期のキャリアを考えると危険なファーストキャリアになるのではないかと思われた。会社と一蓮托生の人生を歩むにはよい選択肢だと思う。

あまり企業情報がネットに多くない企業、業界であるため、社員の方から仕入れた情報を持っていることはかなり有利に働くと考えた。しかし選考ルートでの優遇はないため、あくまで努力の材料が手に入るだけだと認識しておくべきではないか。

特にフォローはなかった。しかし収集できる情報量は相当なもので、選考において大きく差がつけられると思う。

特に志望業界もなく、労働条件が激しくなく、私のキャラクターにフィットしているかどうかをフィルターに複数業界を検討していた。その中でもメーカーは漠然と労働環境が良いイメージがあったため、この企業のサマーインターンシップに応募し、メーカーを検討する材料にしようと考えていた。あくまでメーカーの中でも上流であることは注意していた。

このインターンシップに参加して製造業企業への志望度が急落した。というのも、労働条件は十二分に保証されているものの、長期のキャリアを鑑みると自らが価値創出に参与できず、特に何の専門性も身に着けることができないという大きなリスクを抱えこむと感じたためだ。これ以降は十年後に転職することが可能かという条件を加えて会社を検討し始めた。