【データ整理で巧みなマーケティング】【23卒】三菱重工業の冬インターン体験記（理系/MHI WINTER INTERNSHIP）No.32336（九州大学大学院/男性）（2023/2/16公開）

夏のインターンで当企業の別のプログラムに参加しており、企業の規模感や製品に興味を持った。夏インターンは長崎工場の部署で参加したので、冬は他の地域の工場に行って別製品の部門の働き方も見学したいと思い、参加を決意した。

ESは第三希望までのインターンシッププログラムへの志望動機を書く欄があったので、どのプログラムについても担当製品や業界の状況をよく調べ、理にかなった志望動機を書くよう努めた。加えて競合他社と動機を区別ができているかを意識した。またどの質問に対しても、簡潔でわかりやすい文章を作ることを心がけ、一文一文が長くなりすぎないよう注意した。

面接選考がなくESのみで参加できたので、企業理解やインターンへの熱意を論理的な文章で伝えることが重要だと思う。

MHI製品のマーケティングに関するデータ整理・資料作成

担当社員さんからエクセルの使い方や作業内容についての説明を受け、基本的に1人で作業を行った。わからないことなどがあれば、社員さんに声をかけて質問した。

商品マーケティングに関する、エクセルを使用したデータ整理方法

当企業の社員としての業務体験（エクセルを使ったデータ整理、製品に関するパワーポイントを使った報告など）

1日目にやったこと

MHI製品の世界各地でのマーケティング状況を調べ、エクセルでデータ整理をした。午後にはデータ整理した内容をパワーポイント資料にまとめた。また、午後には社員さんとの座談会の時間もあり、気になっていることなどを質問した。

2日目にやったこと

特定のMHI製品に関して強度計算や寸法チェックなどの作業を行った。加えて、エクセルを使って前日のデータ整理の続きをした。午後には該当製品の特徴を調べ、パワーポイント資料にまとめた。

3日目にやったこと

朝から最終発表へ向けて、1日目から二日目にかけて行った調査に基づくパワポ資料の作成を行った。午後に他のプログラム参加者1名とともに発表を行い、社員さんからフィードバックをいただいた。特にコンテストのような形式ではなかった。

私が参加した部署の技術系職員

なし

メンターのような形で社員さんが４人ついてくださったので、作業の合間などに働き方などについての質問をさせていただいた。働き方についての説明の節々に三菱重工業の格式高い雰囲気が垣間見えたのが印象的だった。

最終日の発表に向けたスライド作成にかなり時間がかかり、当初の予定よりも資料のクオリティが低くなってしまった。エクセルでのデータ整理にも手間取り、計数データを扱う経験のなさを痛感した。インターンシップは企業の雰囲気を味わうことを最大の目的としていたものの、事前にもっとPCスキルを高めておけばよかったと思った。

他の学生とはほとんど関わりがなく、1日目の冒頭に全員が集合して軽い企業説明を受けた後は、基本的に1人でプログラムに参加した。最終日の発表は他のプログラム参加者1人とともに行った。

三菱重工業と川崎重工業、IHIの違いを身をもって体感できたのがよかったと思う。事前に企業の説明会などである程度の企業イメージはついていたが、実際の働き方や組織の連携の仕方などのイメージが、業務体験を通して鮮明になった。また、工場の立地条件などの細かいことについても、説明会で人事に聞くより技術系職員に聞いた方がイメージを掴みやすかった。

プログラム中に製品データの整理などがあったので、事前に参加プログラムに関連するMHIの製品についてもっとよく調べておけばよかったと思う。

今回のインターンシップで社員さんたちのお話を伺い、MHIは規模が大きいぶん新しい製品領域への進出にどうしても時間がかかってしまうという印象を受けた。自分としては積極的に新領域に進出していくような雰囲気の中で働きたく、当企業の働き方とのギャップを感じた。

インターンシップのプログラムを受ける中で、自分の選考してきた機械工学や研究などの強みを生かせる企業だと感じたから。また、社員さんたちの雰囲気や企業の気質も自分に合っている部分が多いと感じた。加えて、私の部活動や研究室の先輩たちにもMHIの内定者がおり、自分の経験も選考にあたって有利に働くと感じたから。

企業の気質は自分に合っている部分が多いと感じたが、規模が大きいぶん、新しい製品領域への進出にどうしても時間がかかったり、様々な役所的な手続きが必要になるという側面を強く感じた。もともと自分は積極的に新製品の開発に携わりたいという思いがあったので、志望度が上がらなかった。

インターンシップへの参加による早期ルートなどがあるかは不明だが、少なくとも企業理解や業界理解をかなり深めることができた。また、社員さんとの交流の機会も多いので、面接準備に当たって豊富に情報を仕入れることができた。

インターンシップ参加前は、機械系メーカーやエネルギーインフラ、プラントエンジニアリング業界の企業を幅広く志望していた。「エネルギー社会に貢献すること」「グローバルに活躍すること」「一つの目標に向け、チームワークを駆使して働くこと」「機械系の専門知識を培う＋活用すること」という自分の就活軸を基準としてこれらの業界・企業を志望していた。

もともとMHIに対しては世界最先端の製品開発を積極的に行う企業であるというイメージがあった。しかしインターンシップ参加後は、積極的な製品開発や事業領域の開発よりもむしろ、今ある製品領域を堅実に守りつつ事業展開を考えているというイメージになった。志望企業・志望業界には特に変化はなく、就職活動への影響もそれほどなかった。