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ソニーグループ株式会社 報酬UP

【未来を拓く有機革命】【18卒】ソニーグループの研究職の本選考体験記 No.3258(東京工業大学大学院/男性)(2017/12/11公開)

ソニーグループ株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2018卒ソニーグループ株式会社のレポート

公開日:2017年12月11日

選考概要

年度
  • 2018年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 研究職

投稿者

大学
  • 東京工業大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

他の日系総合電機メーカーとの差異を確認することです。私の場合は研究職を志望していたので、それぞれの会社が自分の研究分野に関連してどのようなテーマーで研究を行っているのか、そしてその研究成果としてどのような製品の開発を行っているのかをよく調査しました。調査と言っても基礎的な研究について詳しく知るにはインターネットを使うのではなく実際に研究所見学や技術展示会に行ってみるしかないと思います。また稀なパターンですが学会のセッションなどでソニーの社員が発表を行っているなんてこともあったのでその場合は、積極的に話を聞いていました。就職活動が解禁された3月以降には技術見学会というイベントが大まかな分野ごとに開催され、ここでソニーの技術者と交流することができます。志望動機を検討する上でもこのイベントへの出席は必須だと思いました。

志望動機

私がソニーを志望したのは、研究を通じてコンシューマ向けのエレクトロニクス製品を作りたいと考えているからです。私の会社探しの軸は、コンシューマー向けの物づくりにおける蓄積があること、魅力的な人が居ること、オープンな企業風土であることの3つでした。
ソニーはセミナー等を通じて社員の方が個性を持ち自由に振る舞いつつも、責任を持って仕事に関わっている姿勢を感じました。そして、トランジスタ・ラジオから始まる物づくりのDNAを持ち、しかし近年ではSAPなどの新しい物づくりの取り組みも多く、私の專門で言えば有機デバイスについても色々な取り組みが為されていると感じました。新しい価値を製品として送り出すには申し分なくかつ他の競合企業には真似出来ないと思ったのでソニーを第一志望に選択しました。

1次面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
40分
面接官の肩書
エンジニア/人事(経験年数は不明)
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

私は研究職を志望していたので、米国での研究留学も含めて自分が行ってきた複数の研究についてしっかりと接続をとり論理的に話ました。技術面接の色が強く他の質問より技術的な内容にフォーカスして評価をしているように感じられました。その点で私の技術的な受け答えが評価されたのかもしれません。

面接の雰囲気

全く圧迫感はありませんでした。コンパートメントに区切られた部屋でお互い簡単な自己紹介をして、雑談も交えつつ和やかな雰囲気で始まりました。

1次面接で聞かれた質問と回答

自分の研究について取り組んできたことを説明して下さい。

有機半導体は軽量、柔軟性といった無機材料にはない特長がありウェアラブルデバイス等の次世代エレクトロニクスの要素技術として注目されています。有機材料におけるキャリアの注入や輸送といった物性はデバイス性能を決定する要因であり、私はこれらの現象を修士研究のテーマとして学んでいます。昨年は米国の材料系の大学院に10ヶ月間留学し、研究に有用な材料科学の知見を深めつつ注入現象に目を向けた材料の研究に挑みました。有機合成が專門の教官と議論を重ね、私が考案した新規構造の有機トランジスタ(OFET)に最適な有機材料を合成して頂いきました。そして、それらを組み込んだOFET素子では微細化時に問題となる半導体/電極界面へのキャリア注入の際の接触抵抗が20分の1程度に抑制され、実際に微細化された素子についても安定した出力(移動度)が得られることを確認しました。帰国後には、留学で得られた材料科学の知見を活かし、共同研究先で合成された半導体材料の評価を新たに行っています。量子化学計算によって分子特有のキャリア輸送特性を理論的に予測し、実験では電気測定と独自の分光法を合わせた評価法を用いて予測された物性の観測・実証に取り組んでいます。

有機半導体デバイスを実用するためにどんな課題があると思いますか。

既に有機半導体を用いた製品は民生用に出てきている。この点でデバイスの基礎的なアイディアは完成されている。今は量産化やそれにかかるコスト、またパフォーマンスを向上してどれだけ競合する他の技術に対して優位性を示せるかが課題だと考えている。例えば有機ELテレビは高画質かつ大面積が比較的低価格で実現可能だと言われているが、実際にはプロセスが未熟であり歩留まりが良くない。よってコストが嵩んでしまっている。対する液晶テレビは原理的な性能は劣っていても長年研究されてきたプロセス技術があるために未だに主流である。これを解決するためには実際に製品を作っていく中でのノウハウを蓄積することが重要であるのではないか。

最終面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
40分
面接官の肩書
エンジニア/人事(経験年数は不明)
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

この面接でも同様に技術的な内容を評価されはしましたが、前回の面接である程度技術的な知識は担保されていたこともあり、学生時代に頑張ったことや志望動機など、ある程度一般的な受け答えの内容も評価されていたと感じました。また逆質問の時間が設けられたので、ここで私が所属したい部署について幾つか質問しました。ここでの積極性も大事なように感じられました。

面接の雰囲気

面接官は柔らかな雰囲気を出そうとしていたが、前回の面接より年齢やキャリアが上の社員が担当だったこともあり、どうしても私のほうが緊張していたので、パリッとした雰囲気の面接だった。

最終面接で聞かれた質問と回答

なぜ他の電気メーカーではなくてソニーを志望しているのか。

他の総合電機メーカーもかなりの数調査したり説明会へ参加したが、社員の雰囲気がソニーが一番良いと感じた。また業務についてはコンシューマー向けプロダクトに注力したエレクトロニクス事業を行っており、これは私のやりたいことに一致している。コンシューマー向けプロダクトを出している電気メーカーの中で比較すると、特に映像や音楽といった人の感情にアプローチできる製品を最も出していて魅力的であった。近年では社内でアイディアを元に起業が行えるなど、自分がやりたいことができ、手を上げたらやらせてくれる環境があると感じられたからソニーを志望した。また就職活動では私がやりたい事業に絞って内定を出してくれるようなシステムを採用しており、これは配属リスクを無くしてくれる点でも非常に魅力的であったから。

学生生活で特に頑張ったこと・成し遂げたことを教えてください。

私は米国のハードウェアスタートアップ企業にて回路の自動測定器を構築しました。社員の6名は博士号取得者や経験豊かな人が多く、私には専門知識と経験でハンデがありました。しかしたった2ヶ月でも与えられた課題の他に何かチームに貢献したいと考えました。これより私は他の社員と密に意思疎通し、開発上の問題を徹底的に把握し、するべきことを自ら探し、開発にてCやPythonを用いた測定機器のGPIB制御機能が活用されておらず、測定の効率が悪いことを発見しました。そこでプログラミングと専門の電気工学の知識を活かし、それまで手作業で2日を要した測定を自動かつ短時間で行う方法を発案しました。深い理解を促すために言葉のみに頼らず、試作機を作りエンジニアに見せ、意図や原理を数式も交えて伝えました。そして装置の不備について確認と修正を重ね、最後には実用レベルの装置を完成させました。この装置により2日かかる工程を自動かつ半日で行えるようになり開発の時間を短縮し、コスト面では人件費に加えソフトウェア使用料も100万円程度削減できました。私はこの経験より一見不利な環境でも、他者と協力し課題に実直に向き合い、行動を起こす重要性を学びました。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

私はもともと第一志望だと伝えていたこともあって、内定の連絡を貰った時点で、ソニーに入社できるか確認を取られました。他の内定者の友人の話だと、必ずしもここで入社を決める必要は無いようです。

内定に必要なことは何だと思うか

技術系の職種であれば、兎にも角にも技術的な知識や経験に裏打ちされた自分を見せられるかにかかっています。他の電気メーカーも受けましたがソニーが一番その点に時間をかけて評価を行っているように感じられました。また最初の技術面接(ジョブマッチング)ではソニー独自のホワイトボードを利用した研究紹介の時間が設けられており、これはプレゼン資料を準備できないのに口頭だけで説明するわけでもない、なんとも難しいものです。これはある程度準備をしていくべきだと感じました。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

普段自分の研究に対して深く考えていない人は内定を取れていませんでした。一方で研究の成果があまり出ておらずとも、なぜ現状の成果が出ていないのか在学中の期間にどのようなアプローチを取るのかなど、体系的に考えられている人は内定を得られているようでした。人格で言ったら、足並みを揃えて空気を読むと言うよりは、自分でなんでも進めていけるソロプレーヤーの様な人が多く内定者にいるようでした。

内定したからこそ分かる選考の注意点

私は研究が忙しくてインターンシップなどに参加していませんでした。しかし内定してみると技術系の内定者の半分以上はインターンシップに参加しているようでした。もちろんインターンシップに参加しても内定を獲得できない人もいるようでしたが、やはり部署別面接でしっかりした志望動機を話す上でインターンシップの内容は活きるのでしょう。時間があれば参加するべきだと思いました。

内定後、社員や人事からのフォロー

内定後には一度内定者を集めたイベントがあったが、それ以降は特に何もありませんでした。私はまだ先輩社員などとも交流していません。

内定後入社を決めた理由

入社を決めたポイント

  • 20代の成長環境
  • 社員の魅力・実力
  • 将来起業を見据えて働きたい

入社を迷った企業

株式会社キーエンス

迷った会社と比較してソニーグループ株式会社に入社を決めた理由

どちらも魅力的な製品群を出しており、ハードウェアエンジニア・研究者として不満なく働ける環境だと思いました。両者とも高い技術力で付加価値の高い製品を作っていますが、差異としてはキーエンスがBtoB寄り、ソニーがBtoC寄りだということです。私は最終的にBtoC向けの製品を作っていきたいという思いがあったこと、そしてソニーがより先行的な研究トピックに投資しているということで、ソニーへの入社を決めました。

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ソニーグループの 会社情報

基本データ
会社名 ソニーグループ株式会社
フリガナ ソニーグループ
設立日 1946年5月
資本金 8742億9100万円
従業員数 113,000人
売上高 13兆207億6800万円
決算月 3月
代表者 吉田憲一郎
本社所在地 〒108-0075 東京都港区港南1丁目7番1号
平均年齢 42.4歳
平均給与 1113万円
電話番号 03-6748-2111
URL https://www.sony.com/ja/
採用URL https://www.sony.co.jp/recruit/
NOKIZAL ID: 1130239

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