
23卒 本選考ES
リサーチ(エコノミスト)
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Q.
学生時代に力を入れた学業(研究テーマ等)の具体的な内容と工夫した点を分かり易くご回答ください。 400文字以下
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A.
「美容液の認知度向上に向けた戦略提案-消費者心理をテキストマイニングで読み取る」というレポートを執筆し、某企業主催の「マーケティング分析コンテスト2019」へ提出しました。 主催者からの送付データより、美容液(以下、課題商品)の認知度とその広告への接触度の低さが判明しました。このことから、課題商品のPRの質向上を課題としました。 PRの質向上のためには、課題商品に対する消費者の期待・評価を明らかにし、それらをPRに反映することが必要であると考察しました。送付データから「化粧品レビューサイトの利用」と「課題商品の認知」の間に有意性が確認できたため、「R」を利用して「化粧品レビューサイト」から課題商品に対するレビューとレビュアーの属性を抽出し、テキストマイニングしました。その結果、課題商品に対する属性ごとの期待・評価が判明し、それらをPRに反映することを提案しました。 続きを読む
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Q.
学業以外(部活、サークル、アルバイト、趣味、資格取得等)で一番力をいれたことを具体的にご回答ください。 400文字以下
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A.
学習塾でのアルバイトに努めました。その結果、1.私が体験授業を担当した児童・生徒の30人のうち28人が入塾、2.その28人の退塾率0%を達成しました。 1の要因は、児童・生徒の諸属性を事前調査し、それらを授業に反映したことです。例えば、英語の体験授業を受講予定のAさんの友人でありかつ塾生でもあるBさんに、Aさんの諸属性について伺いました。その結果、AさんはBTSのファンであることが分かりました。これを踏まえて、BTSの曲の歌詞を題材に授業を行った結果、Aさんは意欲的に授業に臨んでくれました。そして、入塾へと帰結しました。 2の要因は、休み時間に児童・生徒へのケアリングに注力したことです。日頃から児童・生徒らの趣味や直近の出来事等について詳細に把握しておき、それらを題材に彼/女らと積極的に会話をしました。その結果、彼/女らの承認欲求の充足と勉強意欲の増進に繋がり、退塾率0%へと帰結しました。 続きを読む
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Q.
シンクタンク業界の志望理由と、なぜその中で日本総研を志望したのかをご回答ください。 400文字以下
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A.
同業界はまず、社会に最も大きな影響を及ぼす業界だと考えます。社会に影響を及ぼす領域は大まかにビジネスと行政の二領域です。同業界はその両方にバランス良く跨る点において、他業界よりも社会に大きな影響を及ぼすと考えます。次に、知的負荷の大きい仕事ができる業界だと考えます。学部時代に経験したマーケティング戦略立案に際して、データの分析やそれらのレポート化を行いました。それらは非常に負荷がかかったものの、知的好奇心が刺激され、また、自己成長を実感できる素晴らしい経験でした。そして、このような経験のできる職を切望するようになりました。 同業界において貴社は、優秀な研究員様が数多く在籍しております。業界・企業研究に際してビジネス誌を渉猟した結果、貴社の研究員様方が紙幅を大きく占め、また、ご活躍されていることが分かりました。したがって、私はそんな貴社で切磋琢磨し、その成果を社会に還元したく存じます。 続きを読む
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Q.
時事問題で関心のあるテーマについて、ご自身の考えを教えてください。 800文字以下
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A.
ロシア連邦によるウクライナ侵攻に関心があります。 この度の混沌たる大惨事は、思想的問題であると私は考えます。つまり、現代ロシア政府の背景にあるユーラシア主義という思想を理解することが、この度の混沌たる大惨事を把握するための大きな補助線になると考えます。 思想研究者の乗松享平氏や藤崎剛人氏によれば、ユーラシア主義とは、ドイツからロシアを経て極東までに至る勢力圏を構想する立場です。加えてこの立場は、アメリカやイギリスを中心とした大西洋主義という勢力圏への対抗意識を含意します。 以上のような立場を、ロシア連邦のウラジミール・プーチン大統領は継承しております。その証左として、まず、かつてプーチン大統領の思想に影響を与えた保守思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏の存在が挙げられます。ドゥーギン氏は上記立場を現代ロシアあるいは旧ソ連の文脈で再解釈したネオ・ユーラシア主義を標榜しております。次に、近年のプーチン大統領が「ユーラシア」という言葉を頻繁に発していたことが挙げられます。 そして、このような立場を基礎に現代ロシアの地政学は成立しております。軍事研究者の小泉悠氏によれば、現代ロシアにとって、旧ソ連圏というユーラシア圏はその外側からは切り離された領域であり、したがって西欧的な論理が通用しないという認識があります。 以上のような思想的背景を踏まえると、この度のあからさまな侵略戦争の一因を把握することができると考えます。ユーラシア主義およびそれに基づく地政学を背景とする現代ロシア政府にとって、ウクライナは許容できない存在です。なぜなら、そこでは西欧的な論理が浸透しているため、ユーラシア主義という立場に反するからです。したがって、現代ロシア政府にとって、この度の侵略は肯定されます。 このように、この度の混沌たる大惨事は、思想的問題であると私は考えます。 続きを読む