【学生の人数】1人【面接官の人数】3人【面接官の肩書】技術開発2人/人事1人または技術開発1人/人事1人【面接の雰囲気】控室にいる際に、人事の方が緊張をほぐすような雑談や質問をしてくれた。また、控室から面接室に行く際も人事の方が迎えに来て下さり、学生を大切にしてくれていると感じた。面接は非常に和やか。進め方としては最初に人事の方がESに書いた部活のことや志望理由について尋ねられ、これに関してはあまり深堀されなかったが、次の研究に関する技術についての質問では、研究についてはかなり深掘された。【志望理由を交え3分程度自己PRしてください。】私が御社を志望した理由は、最高クラスの技術と品質を誇る世界有数の太陽電池メーカーであることも理由の1つですが、1番の理由は、一体感や信頼感を何より大切にするという御社の社風が私に合うと感じたからです。究極の団体競技といわれるボート競技で、仲間たちと切磋琢磨し、共に団結して目標に向かった経験がこのように感じた理由だと思います。私には働く際に活かせる強みが2つあります。1つは、目標に向かって粘り強く取り組める忍耐力、二つ目に、周囲と協力して問題を解決できる問題解決能力です。これらの強みは、やはり全国大会で4位入賞を果たしたボート部での経験で培われたものだと考えています。ボート部での活動では、全国大会入賞を目標に努力を重ねました。具体的には、朝4時に起床し練習をして、学校が終わってからの夜間練習にも週6日で参加し、ボート競技に取り組み続けることで人並み以上の忍耐力とそれを支える体力が培われました。また、本分である学業との両立をはかるため、空きコマを活用して勉強の時間を確保しました。両立をはかろうと努力するなかで、忍耐力だけでなく時間の使い方も上手くなったと実感しています。また、活動で直面したケガの困難も私の忍耐力を磨く機会となりました。私が困難を乗り越えることができたのは、ケガをした状況を受け入れて、今できることを一生懸命やろうと気持ちを切り替えることができたこと。そして何より、一緒に頑張れる仲間の存在、そしてその頑張れる人たちと全国大会で入賞したいという意志があったためだと考えています。次に、もうひとつの強みである問題解決能力ですが、どんな事でもそうかもしれませんが、言われたことだけやるという姿勢では、ある程度のところまではいけても、それ以上の発展は見込めないと考えています。つまり、何がいいたいかと言いますと、問題解決する上で一番大切なものは自らが問題を解決したい!という強い意志を主体的に持つことが、問題解決への第一歩であり、何より大切なものだと思います。私の具体的なアプローチとしては、まず、問題の把握を行い、次に問題点を周囲と共有し、議論を行う、そして解決のための行動をとり、振り返りをして次に向けて改善を行うというサイクルが私の問題解決へのアプローチです。このアプローチはボートの練習だけでなく、研究活動でも、実験結果に至った理由の追究つまり問題点の把握をし、次に担当教授、共同研究者と問題点の共有、議論を行い、それから仮説を立て、解決のための行動である実験を行って、それから結果の評価するというように応用することができ、研究でも成果を得ることができました。働く際には、目標に向かって粘り強く取り組める忍耐力と問題解決能力を活かしていきたいと考えています。注意した点は自己PRの際に、「強み」→「その根拠」→「具体的な経験」→「働く際にどう活かせるか」という順番で話すことに注意した。【3分程度で技術PRをお願いします。】次世代の太陽電池用シリコン結晶であるモノライク結晶の研究をしています。モノライク結晶は、ルツボの底に単結晶シリコンの種結晶を置いて育成する単結晶シリコンで、低コストで高効率太陽電池が製造できます。しかし、ルツボ側面から結晶核が発生し、多結晶化することで歩留まりが低下することがモノライク結晶育成の最大の問題点となっています。通常、ルツボの内面には離型剤という窒化ケイ素の厚膜が製膜されています。従来の離型剤である窒化ケイ素膜では、シリコン融液との接触角が約78°となり、濡れてより多結晶化しやすくなっています。そこで私の研究室では、ルツボ内面に融液と濡れない膜を製膜すれば、多結晶化を抑制できると予想し、シリコン融液と濡れない構造である凹凸構造を持つ多孔質膜を開発しました。私の研究の目的は、ルツボの内面にシリコン融液に濡れない構造を持つ多孔質膜を形成することで、ルツボ側面からの多結晶化を抑制し、モノライク結晶を育成することです。私は、この多孔質膜を曲面形状のルツボ内面への製膜を検討し、多孔質膜の新しい製膜法を開発しました。次に、製膜したルツボで直径50mmのシリコン結晶の育成を行い、側面からの多結晶化が抑制されたモノライク結晶の育成に成功し、インゴットとルツボとの融着も確認されませんでした。また、図に示したように再現性も確認することができました。今後の課題としては、製膜した多孔質膜にピンホールなどの不均一な箇所があることや、膜強度が低いため、結晶育成中に膜が剥離する可能性があるなどの問題を解決し、実用化に向けた大型化につなげることが今後の研究課題となっています。研究概要に関する質問はどこの企業でもあると思うので、人事の方でも分かるように徹底的にかみ砕いて説明する事が大切だと感じた。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】部活や研究について具体的にどのような考えを持って、何をしたのかをしっかり答えれたことが高く評価された(合格通知の際のフィードバックで人事の方がおっしゃられていた)。また、大学院での研究が会社に入ってからも活かせるという部分でのマッチングも評価されたが、一番大切なのは、研究に対しての姿勢について明確に示せたことが高く評価されたと感じている。実際、面接時に、特に聞かれたのは研究に対する姿勢だった気がする。
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