22卒 インターンES
技術職
22卒 | 熊本大学大学院 | 男性
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Q.
志望理由(希望テーマの選択理由)600~800字 なぜ東芝にしたか、なぜそのテーマにしたか
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A.
私が貴社のインターンシップに応募した理由としましては、貴社が幅広く大規模なB to B事業を行っているからです。貴社は、現在ではエネルギー事業・社会インフラ事業・電子デバイス事業などの数多くのB to B事業で社会を支えています。B to B事業はB to C事業に比べて、業務の内容やどのような事に注意しながら計画を進めているかなどが、想像しにくく今回のインターンシップで体験してみたいと思いました。特に私は社会インフラ事業に興味があり、その中でも今回は鉄道分野に注目しました。高校時代は毎日登校に利用し、現在でも旅行の際などによく利用する鉄道ですが、その車両のシステムや電気的な設計については深く考えたことがありませんでした。また「電気機関車」という普段聞き慣れない単語に惹かれました。社会インフラや鉄道に関しての知識は少ないですが、大学院では電気工学を専攻しており、現在の研究も電気分野であるため、これまで身に付けてきた知識を今回のインターンシップで生かし、貴社の社員の皆様のお役に少しでも立てるように努力します。さらに今の自分に足りない点はしっかりと社員の皆様から吸収し、その後の学生生活ですべきことを発見したいと思います。また今回製造現場が隣接しているとのことで、実際のモノづくりを間近で見ることによって実務ならではの体験ができ、より「働く」ということのイメージが湧くと思います。体験したテーマの業務内容だけでなく、社員の方々の1日の流れや仕事に対してのやりがいに加え、東芝グループ全体や社会インフラ事業全体のビジネスや事業領域などについても理解を深めたいです。 続きを読む
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Q.
研究内容、もしくは今一番頑張っていること 800~1400字
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A.
私が学部生の時に所属していた情報電気電子工学科は、3つの分野について学んだ後に専門分野に分かれるというシステムでした。私はその中でも電気分野に興味をもち、主に環境エレクトロニクスについて学んでいます。その中で私の所属する研究室では、「プラズマ」に関する研究を行っています。プラズマとは固体・液体・気体に続く物質の第4の状態であり、気体を構成する分子が電離し陽イオンと電子に分かれて運動している状態で、放電によって発生します。このプラズマを伴う放電現象では音波が発生しますが、その詳しいメカニズムについては世界的にも未だ解明されていません。この状況を踏まえ、私の研究では放電により発生する音波に注目しています。しかし音波の計測の際、プラズマ領域にマイクロホンを近づけてしまうと簡単に故障してしまうため、放電現象により発生する音波の計測はかなり困難です。そこでこの問題を解決するために研究を進めているのが「光波マイクロホン」という技術です。従来の「ダイナミック型」や「コンデンサ型」と呼ばれるマイクロホンは内蔵した振動板を音により振動させ、電気信号に変換することで音を検出していますが、この光波マイクロホンは、振動板を持たず光を用いて音を検出する技術です。原理としては、空気の粗密波である音波がレーザ光に入射すると、レーザ光は位相変調作用を受け、その結果生じる微弱な回折光を光学的フーリエ変換し、電気信号に変換することにより音情報を受け取るというものです。光波マイクロホンは、検出部を対象に近づけても音場を乱さず、高電圧・高磁場中でも使用することができます。また従来のマイクロホンでは制限のある超音波の検出が可能であり、高い音圧であれば可聴音の検出も可能です。これらの特性を生かして、私の研究グループは光波マイクロホンがプラズマ現象の音計測に有効であると考え、研究を進めています。特に私は測定結果の定量化に力を入れました。音波の測定を行った後、音場分布の再構成を行うのですが、以前の方法では再構成後の出力値が相対値でしか表示されませんでした。そのため、まず再構成方法の見直しを行い、Excelを用いたフィルタ補正逆投影法による再構成システムを完成させ、出力値を電圧値や音圧値で表示できるように改良しました。これにより、放電により発生する音に関して音圧値の測定が可能になりました。またレーザ光による計測にはCTスキャン技術を用いているのですが、測定装置はLabVIEWというプログラミング言語を用いたプログラムで制御しており、測定の自動化を可能にしました。この研究を進めていくことで、音や光、プラズマに関する知識に加え、画像再構成やプログラミングについての知識も得ることができました。この光波マイクロホンは我が研究室独自の技術であり、まだ実用化には遠いですが、時折企業の方が興味を持ち視察に来ていただくこともあり、モチベーションの向上にも繋がっています。現在は、沿面放電やコロナ放電など様々な放電の音を計測しつつ、実用化に向けて測定の高速化などに挑戦しています。また現状では再構成後の音場分布は2次元表示ですが、高さ方向の情報を追加し3次元表示にすることを目指しており、測定装置やプログラムを改良しています。 続きを読む