22卒 インターンES
技術系総合職
22卒 | 京都大学大学院 | 男性
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Q.
Q1-1.何を専門にどのような研究をしていますか。 または、学業で主に取り組んでいる内容は何ですか。(500)
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A.
私は機械理工学を専門にしており、「熱電変換素子のトポロジー最適化」というテーマで、最適設計手法の研究に取り組んでいます。トポロジー最適化とは、機械製品の機能性を最大にするのに最適な構造を物理的・数学的根拠に基づいて、コンピュータによる数値計算によって決定する最適設計手法です。トポロジー最適化は、寸法や形状を変えて設計を行うだけでなく、穴が発生するような複雑な構造をも許容する最も自由度の高い最適設計手法の一つです。このトポロジー最適化で設計を行うと一般的に複雑で製造困難な形状になります。しかしながら、3Dプリンターの発展によって複雑な形状を容易に製造できるようになったので、本手法は近年注目を集めています。この手法を用いて、熱を電気に変換して熱対策や発電を行う素子である熱電変換素子の機能を最大にする構造を求めています。その中で私は、素子に電位差を与えて高温側と低温側の温度差を最大にすることで冷却に最適な形状を決定するという目的と、素子に温度差と電位差を与えて出力される電力を最大にすることで発電に最適な形状を決定するという目的の、大別して二つの目的で研究をしています。 続きを読む
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Q.
Q1-2.そのテーマに取り組んだ理由を教えてください。(400)
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A.
私は、トポロジー最適化という設計手法が寸法や外形を変更して設計を行う従来の設計手法に囚われずに設計を行うため、機械製品の機能を抜本的に向上させる可能性があり、従来では実現不可能とされていたデバイスを実現させ得るという点に魅力を感じ、トポロジー最適化をテーマに選びました。卒業論文では、この手法を用いて全く新しい装置の設計を目指し、透明マントの様な機能を有する光学迷彩装置の最適設計を行いました。修士課程からは、新エネルギーの開発を目的とした熱電素子の開発の共同研究の依頼が研究室にあり、私は最先端の技術の開発に興味があったため、その研究に立候補しました。私は修士課程からも学部時代と同じテーマを深めていきたいと考えていたため、テーマを変更する事に不安はありましたが、扱う現象を変えて最適設計を行うことは研究を行う者としてスキルアップに繋がると考えたため、熱電変換素子の最適設計を行うことに決めました。 続きを読む
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Q.
Q1-3.上記の中で、自分で工夫したことは何ですか。(300)
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A.
私が研究において工夫したことは、熱電変換素子の電位と温度の解析を行うプログラムを自分で考案したことです。熱電変換素子の最適設計を行う上で電位と温度の解析を行う必要がありましたが、この素子では電位と温度が複雑に関係し合っているので、卒業論文で行っていた解析手法を適用する事はできませんでした。既存の商用のプログラムを用いるという選択肢もありましたが、理解をおざなりにしては後の研究で不都合が生じた時に対応できないと考え、自分で開発する事を選びました。その結果解析を行うことができ、そこで用いた理論が最適設計を行う中で再び適用できたので、行き詰まった時にまず自分で理解を深めることの大切さを学びました。 続きを読む
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Q.
Q2.パナソニックのインターンシップで挑戦したいことを教えてください。(200)
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A.
私は貴社のインターンシップにて、開発の場における建設的な議論への貢献に挑戦したいと考えています。自分の持っている知識を活かせる場面で積極的に意見を述べることはもちろん、自分があまり詳しくない分野においても受動的になるのではなく、偏見に囚われない柔軟な発想を持って議論に参加したいと考えています。実習の中で議論を重ねることで、研究や開発における自分の理解や考えを深めることを目指します。 続きを読む
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Q.
Q3.パナソニックのインターンシップに期待することを教えてください。(200)
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A.
私は実際の研究や開発の場で、社員の方々のお話を伺い、最先端の技術の一端に触れる中で、自分が身につけてきた知識や課題解決能力の活かし方、また今後身につけるべき能力を知る機会にしたいです。より良い暮らしと世界の発展を支えてきた貴社の現場で実際活躍されている社員の方々が技術を追求する上で持たれている考えや目標を知り、自らが仕事をする将来像を確立する上で参考にさせて頂きたいと考えています。 続きを読む