【21卒】ソニーグループの研究開発職の面接の質問がわかる本選考体験記 No.11032（東京大学大学院/男性）（2020/11/18公開）

選んだコースで、あなたがソニーで取り組みたい内容について記述してください。/選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由を記述してください。/卒業／修士論文や、学科／専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください。

インターンの経験をもとに、社内でも重要視されているプロジェクトや事業に意図的に関連した内容を書きました。また、書いた内容を何度も読み返し、伝わるように心がけた。

一般的なweb版のSPIで市販の対策本を一周して対策しました。

言語、非言語、性格診断

研究内容をわかりやすく、そして苦労した点と成果を結びつけて話せたところが評価されたと思います。また、実際に役に立つデバイスが作りたいという熱意も伝えられたと思っており、それを受けて面接官が微笑んでくれた場面もありました。

非常に最初の方は淡々とした研究内容について聞かれた。そして後半の方で面接官が微笑む場面も見られ多少和んだ。

大学での研究内容と苦労した点、主な成果を教えてください。

私は太陽光を水素に変えるための光触媒について研究しています。主にGaNからなるデバイス結晶成長装置で作り、光を当てて評価するのが主な研究内容です。どのような層のデバイスを作ればいいか設計し、実際作るのですが結晶成長装置の故障が相次ぎ、メンテナンス期間が長く、進捗が進まない時期が多々ありました。その中で最近の光触媒の研究動向を調べ、同じワイドギャップである違う材料の性質が気になり、試しに測定してみたところなかなか興味深いデータが出て学会発表に至りました。結晶成長装置が故障している中でも研究の方向性を広げて新しい発見につなげることができたのは幸いでした。また、その他にも結晶成長でできたデバイスの劣化のメカニズムも長時間の測定によって解明しつつあり、デバイスの設計のみならず、劣化からその対策を考えることもしています。

ソニーではどのような業務がやりたいと思っていますか。

実際にインターンで体験させていただいたCMOSイメージセンサーの研究開発で私はここの部署の人の頑張りが2、3年後のスマートフォンのカメラに反映されることを思い知り、そのようなイメージセンサーの制作に携わりたいと思っております。具体的には画素設計や距離を測るイメージセンサーであるToFについて関心があり、実際のデバイスの構造からその特性を調べ、性能を高めていくことがしていきたいと考えています。実際に、インターンではプロセスの観点から製品の性能に大きな差が生じていることを実感しました。基本的な原理やプロセス工程の仕組みの理解を通じて総合的にイメージセンサーの性能を高めていくことは必要だと感じ、そういった研究開発を目指していきたいです。

内定通告の際に非常に人事部長から意欲的な印象を受けていた旨を伝えられ、意欲的にハキハキ話せたところが好印象であったと思います。また、インターンでの経験をもとに具体的にやりたいことを述べられたのも評価が高かったと思います。

非常に和やかな雰囲気で淡々としていました。途中、電波がよくなくて途切れたがうまくフォローしていただいて何とかスムーズに進行できました。

あなたは周囲の人からどのような性格であると思われていますか。

私は研究室の同期からポジティブな性格だとよく呼ばれます。私は結晶成長装置を用いてデバイスを作り、それを評価する研究を行っているのですが、使っている装置が古いため、よく故障によりメンテナンスが長く入ることがあります。そのときはメンテナンスに従事している割に進捗が生み出せないので同期からは気の毒に思われるのですが、私自身はまた新しい角度で今の研究を見つめ直す機会と捉えて新しい切り口の発見に至ったこともあり、そこも含めてポジティブだと捉えられていると思っております。落ち込んでいても仕方ない場面では物事を別の角度から見て前向きに捉えていくことは大事だとは思っていてそういった部分が周囲にも伝わったのだと思います。

入社してやりたいことは何ですか。

私は入社して次世代のイメージセンサーの開発に取り組みたいです。具体的にはインターンで体験したToFの研究開発には感銘を受けてそういったデバイスの設計・開発や性能向上に努めたいと思っております。実際に社員の方が今の頑張りが数年後の世の中で使われているイメージセンサーに直結しているとおっしゃっていてそれがまさに自分の目指すものづくりであると思いました。今の大学でプロセスや半導体物性に関する研究を行っているのですがその知見を生かして、基礎的な部分から製品の性能向上に貢献したいと考えています。数年後、世の中に出回っているみんなが使用しているスマートフォンのカメラに使われているイメージセンサーに貢献したいと強く思っています。

すぐに承諾するように言われました。その上で学校推薦が取れるなら、早めに取っておくって欲しいとのことでした。その場ですぐに承諾して、実際に2週間くらい経ってから事情が変わったということで辞退させていただきました。

一次面接では非常に研究について事細かく聞かれます。実際にインターンに行った人でも一次面接で落とされることは少なくなく、いかに自分の研究が役に立つのかや、苦労した点とそこからの成果をうまく説明してあげる必要があります。そして、そういった経験を生かしてソニーで活躍したい旨を熱く語ることが大事だと思います。web面接だったのですが実際に今の研究をイメージしてもらいやすいように資料を作って見せたりすることで理解を深めてくれました。

今の研究に対する意欲は重要視されていたと思います。その上でソニーに対しても志望度が高い態度を見せることが大事です。私は自分の研究に対する熱意を示した上で、明確にやりたいことを述べ、そのために第一志望としていますと堂々と伝えることができたため、内定をもらえたのだと思います。

インターンに参加していて評価が良くても研究のことやその成果をうまく示せないと一次面接で落とされる可能性があります。また、二次面接では第一志望と言えずに落とされた先輩の話も聞いたことがあるので第一志望ということが重要であると思っております。