【差別化のロジカルシンキング】【22卒】京セラの夏インターン体験記（文系/営業管理コース）No.16444（同志社大学/男性）（2021/7/20公開）

地元を代表する企業でのインターンシップに参加して見たかった。社名だけ知っていても事業内容自体は詳しくなかったので、地元に存在する同業他社と比較できるくらいに京セラをよく知る契機としてインターンシップへの参加を決意した。

事前にインターンシップの内容を調べて、３日間で京セラの何を知ることができるかを念頭に置いた。webテストやグループディスカッションはなく、ESの一発勝負。そのため、ESは昨年参加したことのある先輩に添削してもらい、最大限に質を担保した。

ESのみの選考であり、webテストがなかった。そのため、今まで取り組んできたことやインターンシップの参加目的を具体化すれば問題ないと思われる。

京セラのソリューションを生かした企画営業型グループワーク

3週間のうちの水曜日(3日間)がインターンシップ実施日であり、空いてる日時に自主的に集まるグループワーク。
1日目：アイスブレイク、ワーク紹介、技術紹介
2日目：中間報告会、相談会
3日目：ピッチコンテスト

京セラ流の価値貢献。競合製品との差別化・棲み分けのロジカルシンキング。

課題解決型インターンシップ

1日目にやったこと

グループでのアイスブレイク後、ワークの説明がある。グループではどのような社会課題に焦点を当てるか、どのような技術が使えそうかを検討する。google slideで各人の考えを共有し、そこから最大公約数を抽出した。

2日目にやったこと

2日目までに3分程度で構想案をまとめる。2日目に中間報告会があり、4グループ間で報告を行った。その後、審査担当の技術者の方から簡単な講評をいただき、技術的な観点の質問をさせていただいた。

3日目にやったこと

3日目までに5分の最終発表のために大詰めを行う。3日目のピッチコンテストでは8グループの発表を聴いて、フィードバックをいただいたあと学生だけで投票を行う。その後次回のインターンシップの紹介をいただいて終了。

生産技術の部門長、事業部系の部門長等

なし

「そもそもビジネスが成り立つか考えてみよう」と優しく諭されたこと。自分たちの班では理想論や課題解決の意識が先行しすぎるあまり、採算をとる意識が若干抜け落ちていた。絵空事では意味がないことを教わった。

全員の空き日時が合わず、平日の夜中に数人集まって作業することがあった。疲れていい考えも浮かばず、不毛な時間のように思えた。後に参加した他社のインターンシップでは報告資料の編集がロックされていたため、そのような機動的な対応があればそれほどしんどくはなかった気がする。

自分を含め、全員が主体的に関わり合ってグループワークに取り組めていたように感じる。

京セラにおける企画部の頭の考え方、営業の頭の考え方、それらの繋ぎ合わせについて濃密に体験することができた。京セラのような大企業においても失敗を幾度となくして、そして乗り越えて大きくなってきたのであるから、安定性にかまけずチャレンジ精神が重要であることを学んだ。

３日目のピッチコンテストでは採算意識(いくらでどの部品を調達し、どれくらいの儲けを想定するか)も求められていたため、そのあたりの業界平均の素材単価や部品単価の若干の知見が必要。

学生同士の議論の集大を報告する形式であったため、どれくらいビジネスにおいて通用するのか半信半疑のところがあった(ほめてはくださったが、競合やニーズ探索も甘くおそらく需要はほぼないだろう)。「学生ならではの自由な発想」と「採算意識」が矛盾しない好例を生み出すソリューション脳の考え方を学んでおけばよかったかもしれない。

歴史ある日本の大企業メーカーであり、インターンシップの結果いかんによって本選考の結果が妨げられるものではない。本選考で志望職種が決まっている人ならともかく、インターンシップの第１段階においては本選考とは一切関係がないといっても過言ではない。

企画営業で製品や売り方を探究する中で、京セラがアプローチできる社会課題の広さ・深さ(京セラの持つ武器の量・質)に圧倒されたというのが大きな理由。そのほかには人事の方や現場社員の方による手厚いフォローがあり、ここでならギャップがなく働けそうだと直感的に感じた。

インターンシップ参加者には、次のステップである職種別の現場社員懇談会のお知らせがあった。その後も参加すると、インターンシップ参加者のみ早期選考か通常選考か選択できた。

インターンシップ参加前は業界のことをよく知らず、地元企業と言う理由で参加した。他には鉄鋼や化学等の素材や飲料食品、電機等の最終製品メーカーまで幅広く見ていた。インターンシップに参加する中で、京セラに代表される部品メーカーなどの川中や川上は業界の流れの激しい自動車や電機と比べて他製品に部品や素材を転嫁できるリスクヘッジ性が大きな魅力だと感じるようになった。

最初は古き良き会社としてのイメージが強かったが、参加してみて先進的な考えを持つ人が多いように感じた。特に業務に携わる現場社員の方からは、社会課題を学生以上の解像度で見られるケースが非常に多く(リモートワークでの眼精疲労や腰痛は学生よりも社会人が遭遇しやすい)参考になった。インターンシップ参加後はより世界に影響を広く与えられるBtoBメーカーも見るようになった。