【革新的ビジネス視点】【22卒】日立製作所の冬インターン体験記（文系/冬季キャリアセミナー(事務系)）No.20558（非公開/男性）（2022/3/16公開）

国際的にブランド力や競争力のある素材・化学メーカーを広く中心に見ていたところ、旧来型のビジネスモデルから脱却してITソリューションを提供するようになった今の日立に興味を持ち、インターンシップ参加エントリーを行った。

インターンシップの募集要項を確認したほか、過年度に行われたインターンの内容も入念に確認した。参加前に説明会に参加していたことがES執筆に役立った。

「海外展開を計画する小売事業者」の支援を営業やSE、人事など5グループに分かれて達成するワーク

会社概要→日立の事業と社会課題について→ワークの内容紹介→ワーク実施→まとめ・振り返り

部分最適と全体最適の考え方。営業や人事職種の醍醐味・勘どころ。

SDGsソリューション×社会イノベーションワーク

1日目にやったこと

ワークの内容は、各職種グループ(1班5人前後)に分かれて選択肢を選んでいくというもの。各グループの選択の結果で全体にひずみが生じるので、間にあるセッションで担当者同士が熱論をかわす。最後は別日に開催されたゲームと当日回のゲームの売上高を比較して発表される。

なし

インターンシップ後のまとめやフィードバックの中で、長期最適な視点を持つことを求められた。イノベーションビジネスを提案した更に先、顧客企業のあるべき姿は何なのかまで考えながら、意識行動を起こしていくことの重要性を学んだ。

グループでアイスブレイクのようなものがなかったので、意見の出し合いに最初全員が硬直的だった。参加学生が高学歴で優秀な人ばかりいることでもこのようなことが起こるのだから、最初はアイスブレイクがなくても何か話題を振ってあげるのもいいのかもしれないと思った。

無知を晒すことをためらうあまりか、主体性が最初はグループ全員欠けていたが、徐々に活発な議論を交わせるようになった。

日立がまさにどんなことをビジネスとして取り組んでいるのかを、オンラインゲームを通じて体感することができた。電機御三家の頃から「野武士の日立」といわれてきたように、自主独立や先取の精神が今の日立に繋がっているのだと思う(一定の構造改革もあったが)。

日立といえば専ら話題になるのがジョブ型雇用だと思う。参加前に一般的な人事政策、人的資本管理論をさらっと勉強しておいて、そこからジョブ型の知識を吸収していれば興味深い結果になったのでは。

第一にオンラインインターンシップであったため、手と足を動かして現場で働くことのしんどさややりがいといったものは現地オンラインと比べると幾分か得にくかった。第二にビッグプロジェクトを時間的にも空間的にも圧縮したワークだったため、リアルではもっと多方面との調整が必要になるのだろうなと感じた。しかし、ワークで直面する課題自体はどれもあり得るリアルなものだった。

かなり学生のレベルが高いため、インターンシップには参加できたものの本選考で彼らとやり合っていくことには気が引けた。また、インターンシップ参加中においてもあまり積極的な発言や行動ができなかった。本選考はある程度ルートの存在が示唆されているので、厳しいかなというのが本音。

日立がメディア、くらし、社会を中心とした社会イノベーション事業を提供する総合企業であることが体感できたから。旧来のBtoC専業から脱皮し、BtoBやBtoGなどモノとIT技術を持っているのだから何でもできてしまう会社だと感じた。なんでもできるからこそプロジェクトファイナンスのような案件の受注機会が多く、したがってやりがいやキャリア形成支援にも結び付いているのだと思う。

私は機会に恵まれなかったが、インターンシップで優秀な人がいれば後日人事からの個別の面談のお誘いがあるらしい(オープンチャット談)。面接練習という名目で本番さながらの面接がなされるらしい。

インターンシップ参加前はBtoBメーカーを広く見ていて、あらゆる産業基盤を相手に国際的なビジネスを行う素材や化学に興味があった。日立製作所のインターンに参加した理由は、あらゆるBtoBやBtoG事業を通して世界中の社会課題を解決していたためで、素材業界を志望する根っこの理由で共通していたことによる。

あまり社員の方とお話する機会がなかったので、社風・社員イメージの変化は良くも悪くもない。業態に着目して言うと、電機ではなくもはや野村のようなITコンサル。明確に有体物を持って課題解決に貢献したいと考える自分とはかなり方向性が違う気がした(まだ半導体や電子機器を扱うソニーの方が軸と合致している)。ただスペシャリスト育成の方針は今後の就活でも意識しようと考えるようになった。