22卒 インターンES
開発職
22卒 | 東京理科大学大学院 | 男性
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Q.
志望動機をご記入ください。
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A.
大学に入学した当初から画像処理と計算機設計に興味があり,様々なことをやってきました. 画像処理に関しては,1年生のころからDeepLearningによる画像分類を用いた自律運転ができるロボットカーの開発を趣味で行っています. また計算機設計に関しては,FPGAを用いた専用計算機の研究ができる現在の研究室に入り,CNN用のアクセラレータの開発を行っています. このような経緯もあり,画像処理を行う専用LSIの開発を行うことができるこれらコースを選びました. もう一つの理由として,円滑に業務を進められるチーム作りを学びたいことがあげられます. ロボット教室の講師兼教材開発としてアルバイトをしており,最近はPMをすることも多いのですが,チームメンバー間での最終目標がずれが発覚するなどチーム全体をまとめることに苦労しています.そこでどのようにすれば円滑に業務を進められるチームを構築できるかについて知りたいと考えたこともこれらのコースを選んだ理由の一つです. エンジニアとして働くことを実際に体験し,今後のキャリアパスについて考える機会を与えていただければ幸いだと考えています. 続きを読む
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Q.
選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由を記述してください。
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A.
私が最近注目しているLSIの技術はDeepLearning向けの専用計算回路です. LSIメーカーだけでなく,深層学習フレームワークを提供している会社も参入し,現状のGPUやCPUでは見られなかった計算回路が実装されるなど, 今までにない新たなアーキテクチャの開発が模索されています. 私はこの分野が今後の計算機システムの発展をけん引していく分野であると考えており, その動向に注目しています. 続きを読む
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Q.
卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください。
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A.
私が最も力を入れて学んでいるテーマは,プログラミング,ディジタル電子回路及びソフトウェア設計です. プログラミングについては,ハードウェアアクセラレータ,特にFPGAのように回路を記述するタイプのアーキテクチャの特性を生かした高速化といったハードウェアの特性まで考慮したプログラミングについて学んでいます. ディジタル電子回路については,計算機アーキテクチャを読み解くうえで必須となる論理回路,マイコンのクロック周りなどに代表される高周波回路,高速ディジタル回路におけるノイズ低減について学んでいます. ソフトウェア設計については,研究で作成しているアクセラレータや趣味で作成しているロボットの機能の複雑化に伴い,ただ単に動くコードを実装しているだけでは保守や新機能の実装が困難になるため,拡張性を持たせた設計について学んでいます. これらを学ぶ理由は,現在作成しているロボットや研究で作成しているアクセラレータにおいて,アーキテクチャや回路の挙動の理解がトラブルシューティングなどで重要であり,複雑な機能を正確に動作させるためには不可避であると考えているからです. 続きを読む
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Q.
ゼミ・研究室で取り組まれている内容をご記ください。
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A.
私が現在研究室で取り組んでいることは,FPGA上に畳み込みニューラルネットワーク(CNN)向けのアクセラレータを作成することです. 開発の流れとしては,C/C++で畳み込み演算やMaxpoolなどの演算を行う計算回路を設計し,高位合成を用いてHDLコードに変換,最後にFPGA用のビットストリームファイルを作成し,実機に実装しています.また,独自に作成した疑似オペレーションコードから各演算回路を制御できるようにしているので,回路を書き換えなくても複数のモデルが実行できるようになっています. この一連の流れのうち,C/C++コードの生成部分の作成から実機実装までを私一人で作成しています.この研究を行う前には,Pythonで作成したモデルをそのままC/C++に変換し実行する方式を研究していたのですが,回路の動作効率がそれほど良くないことが判明し,大きなモデルはFPGA内のリソースが足りないため実装することが出来ないことが判明したため,より汎用性の高い方式に変更しました. 現状は一部の演算回路モジュールが完成した段階で,ほかの演算回路の実装を行っている段階です. 続きを読む
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Q.
これまでの学生生活であなたが力を入れて取り組んだこと、もしくは、現在力を入れて取り組んでいることについてご記入ください。
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A.
私が現在力を入れて取り組んでいることは,Kendryte K210向けにセマンティックセグメンテーションを実装すること及び,自作ESP32基板の作成です. Kendryte K210はRISC-Vのデュアルコアマイコンで,CNN用のアクセラレータであるKPUを搭載しています.メーカーが公開しているサンプルはYolo V2などを用いた物体検出のみで,ほかのモデルに関しては誰も作成していない状況でした.そこで誰も実装していなかったセマンティックセグメンテーションをK210で動かすことにしました. 動作させることには成功したのですが,セグメンテーションの方に問題があったので,現在はデータセットの自作を行っています. 自作ESP32基板は,今までの電子工作では余りやってこなかった技術の検証用として作成しました.USB-UARTや,DC-DCコンバータ,無線通信といった部分の検証を行っています.現状では基板自体は作成し,各センサのライブラリの作成を行っている段階です. 続きを読む