NHKの国際報道番組を制作する部門でのアルバイトにおいて、社員の方々と共に働く中で、ただのアルバイトではなく共に働く仲間として認めてもらえることを目標に働きました。そして、このアルバイトを通して、私はコミュニケーションの大切さと周りを見て適切な状況判断をする重要さを学びました。ここでの主な仕事は、放送された番組の同録DVDの作成や管理、郵便物の仕分けなど、社員の方々が働きやすいような環境を作ることでした。その中でも特に重要なのが、いかに早く電話を取り次ぐかでした。国際報道を担当しているこの部署では海外支局の方からの電話も多く、時差があるため、一度で電話を取り次ぐことがとても大事でした。また、その日の放送内容に関しての電話も多いため、瞬時に情報を伝える必要がありました。しかし、ここには大きな課題がありました。異動の多いこの部署では3ヶ月に一度のペースで社員が入れ替わりますが、電話の取り次ぎを行うには50名程いる全社員の顔と名前を完璧に覚える必要があるのです。これは相当大変なことでした。また、社員の方々は、番組の打ち合わせを何度も行うため席を離れている時間が多いということです。誰がどこにいるのかわからないという状況では的確な対応ができません。これを解決するために、私は次の二つのことに注力しました。①社員の方々と積極的にコミュニケーションを取ること、②社員の方々の日々の行動を観察することです。①を行うために、まずは積極的に挨拶をしました。その中で自然と会話がはずみ、気軽に世間話ができるようになりました。この結果、ただ名前を覚えるのではなく趣味や特技など相手の情報がプラスされるため、より早く覚えることが可能になりました。また、②によって時間帯ごとに誰がどこにいるのか、何をしているのかを把握することができ、スムーズな電話の取り次ぎが可能になりました。仕事においては、ただ教えてもらって覚えるのではなく、自ら率先して習い、完璧に仕事が実行できるノート作りもしました。そうした中で、仕事への積極性と努力が認められ、通常二人で行う仕事を一人で任されたり、新人の指導係を頼まれるなど、社員の方々からの大きな信頼を得ることができました。また、社員の方々との飲み会に誘われたり、送別会を開いて頂いたりと、共に働く仲間として認めていただくことができました。
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