21卒 インターンES
総合職
21卒 | 東北大学大学院 | 男性
-
Q.
何を専門にどのような研究をしていますか。(500文字)
-
A.
私は、「ケイ酸塩ガラスの物性発現機構解明」というテーマの研究を行っています。研究背景について説明します。ケイ酸塩融体の粘度や同ガラスのヤング率は、ガラス材料の重要な基礎物性値です。また、窓ガラスなどの基本組成であるアルカリケイ酸塩ガラスに、化学的耐久性を向上させる目的でAlO1.5を添加されているが、AlO1.5の材料特性への影響は不明な点が多いです。これまでにAlを含むケイ酸塩融体の粘度に関する実験はすでに行われているが、この研究ではSiO2のmol%を一定にして実施されており、得られる知見はアルカリ土類イオンとアルミニウムイオンの比によって及ぼす粘度への影響に限定されます。そこで本研究では、Li-Si-O系のガラスとNa-Si-O系ガラスにおいて、SiO2をAlO1.5で置換した場合のヤング率と粘性の変化を調査します。また、その構造を調査して物性との相関を明らかにすることを目的とします。実験方法について、ヤング率測定ではシングアラウンド法を、粘度測定では回転円筒法を用いて物性測定を行います。構造解析手法については、分子動力学法、NMR、逆モンテカルロ法の順で行い、構造決定を行います。 続きを読む
-
Q.
そのテーマに取り組んだ理由を教えてください。(400文字)
-
A.
このテーマを選んだ理由は2つあります。1つ目は、ケイ酸塩の物性測定に興味があったからです。学部の時の卒論のテーマが「最大泡圧法による溶融ケイ酸塩の表面張力測定」であり、このテーマに取り組む中で実験の楽しさを感じることができたからです。実際に手を動かして装置をセッティングして実験を行うのですが、一つ一つの細かい作業を正確に行う必要があります。また、実験は初めから上手くいくわけではありません。実験原理に立ち戻って、考えうる原因を洗い出す必要があります。そのような過程を経て得られる実験値には、非常に価値ややりがいを感じることができます。2つ目は、ケイ酸塩の構造解明に興味があったからです。卒論でのケイ酸塩の構造における考察は、あくまでも理論値から予想したものに過ぎませんでした。ラマン分光法などを用いて構造解析し、実際の試料のリアルな構造を決定することで考察をしたいと思い、このテーマを選びました。 続きを読む
-
Q.
上記の中で、自分で工夫したことは何ですか。(300文字)
-
A.
このテーマでの研究はまだ2か月目であり、試料作製の段階であるので卒論のテーマで取り組んだ際の工夫点を述べようと思います。高温測定をする際、電気炉の中に白金るつぼを入れるのですが、るつぼの設計を工夫しました。高温測定では、昇温を始めてから高温するまでに約20時間もの時間を要し、長時間るつぼを入れて置くと試料がその分多く飛んでいきます。試料が少ないと測定に支障が出るので、なるべく多く試料が入るようにるつぼをできる限り大きくなるように設計しました。また、粘性の高い液体の測定時には脱泡する直前にガスを3分間止めて、泡が細管の先端まで落ちてくるのを待ってから再度ガスを流すように測定方法を工夫しました。 続きを読む
-
Q.
パナソニックのインターンシップで挑戦したいことを教えてください。(200文字)
-
A.
私が今まで学んできた材料分野の知識を現場で応用できるのか、また研究を通して培った思考力が役に立つのか挑戦してみたいです。主に金属材料を中心に様々な知識を身につけてきたが、実際の研究・開発においてそれらの知識が通用するのか試してみたいです。また、研究を進めていく過程で鍛えられた、提示された問題に対してどのようなプロセスを経て解決していくか、という問題解決能力が現場で役に立つのか挑戦してみたいです。 続きを読む
-
Q.
パナソニックのインターンシップに期待することを教えてください。(200文字)
-
A.
私は貴社のインターンシップを通して、貴社の世界最先端の技術が生まれる環境を肌で感じ、働くイメージを得られると期待しています。社員の方々の助言を得たりしてテーマの課題解決に取り組む中で、生産コストや環境問題など大学では考える機会が少ない視点について学びたいです。貴社のインターンシップを通じて、将来のなりたい自分を具体的にイメージすることができ、研究へのモチベーションにつながると思います。 続きを読む