22卒 インターンES
技術職
22卒 | 千葉大学大学院 | 女性
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Q.
何を専門にどのような研究をしていますか。
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A.
私は医工学の超音波を専門に,「生体組織の物理的な性質について超音波を用いて非侵襲で評価することが可能な診断システムの構築および信号解析法の開発」という研究を行っています.超音波で観測される生体からのエコー信号は,「超音波の送受信条件」や「観測対象である生体組織の性状」によって変化します.したがって,エコー信号には,組織構造由来の音響特性の情報が含まれており,エコー信号の振幅特性や周波数特性を解析にすることにより,エコー源である生体組織の物理情報を推定が可能です.卒業研究では,○○(病気)の定量評価を課題として,この推定方法を使用して,模擬生体試料を用いた基礎検討から臨床データでの検討まで行いました.○○(病気)では皮膚における組織性状の変化が確認されているため,皮膚の真皮と皮下組織それぞれで後方散乱特性解析を行い,評価を行いました.初期段階での発見が重要であるため,重症度が異なるデータで解析を行い,分類評価も行い,臨床で用いられている方法と同程度の精度で分類することができました.現在は,さらに高精度化するため,主に解析法の開発を行っています. 続きを読む
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Q.
そのテーマに取り組んだ理由を教えてください。
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A.
医用超音波研究室に所属が決まり,実際に病院でも使われている超音波診断装置を用いた研究をしたいと考えたからです.テーマを決定する際に,先輩方の研究内容を聞く機会がありました.その際.○○(病気)は悪化してしまうと完治が難しく,診断方法も医師の定性的な評価であるということを知りました.定量診断の実現は医工学の中で大きな目標であり,○○(病気)も摘出した生体組織に対しては定量評価が行われているが,摘出しない状態ではまだ行われておらず,このテーマに取り組むことで,この分野における発展に貢献できると考えました.また,○○(病気)の検査では侵襲的な検査が多く,診断に用いる装置の中で最も非侵襲的な装置の一つである超音波診断装置を用いて診断できれば,医療の発展にも大きくつながると考えています. 続きを読む
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Q.
上記の中で、自分で工夫したことは何ですか。
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A.
○○(病気)に関するデータを集めるため,病院の医師の協力のもと実際に週2回病院に足を運びました.超音波診断装置は皮膚のような表面付近のデータをとる際,解析に使用する必要な信号だけでなく,装置に近すぎるために不必要な信号も含まれてしまいます.そのため,一般的には装置と計測部位の間にジェルを塗ったり,音響カプラといわれる器具を装着したりするのですが,本研究では音響カプラを自作し,最良のデータがとれるように工夫しました.自作の音響カプラの作成は何度も行い,生体組織の音響特性への影響が少なくなるように作成し,その少し出てしまった影響も信号解析法により除去しました. 続きを読む
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Q.
パナソニックのインターンシップで挑戦したいことを教えてください。
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A.
私は大学在学中から大学院進学後の現在まで,医工学という分野の中の特に超音波に関する信号・画像処理を中心に学び,研究を行っています.貴社のインターンシップにある超音波に関するテーマの実習に参加することで,自分自身の研究内容を生かした社会経験がしたいです.また,総合電機メーカーならではの,世界に照準を合わせたスケールの大きな開発に挑戦したいです. 続きを読む
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Q.
パナソニックのインターンシップに期待することを教えてください。
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A.
実際にインターンシップに参加させていただくことで,研究で用いる超音波とは異なる使われ方をしている超音波に関わりたいと考えています.違いを知ることで,より超音波への理解が深めたいです.また,このインターンシップを通して,技術開発という仕事を実際に体験し,仕事をするうえでどのような知識や能力が必要なのかを学びたいと考えています. 続きを読む