22卒 インターンES
技術系コース
22卒 | 同志社大学大学院 | 男性
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Q.
卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください。(500文字以内)
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A.
現在、我々の生活ではポリエチレンやPETなどの合成高分子(ポリマー)が幅広く使用されています。このポリマーは金属と比較しても軽量ながら、強度や伸度などの優れた機械的特性を有し、また比較的安価に生産することが可能です。しかし、地球規模でポリマーの生産、使用が原因による化石燃料などの資源枯渇や、マイクロプラスチックなどの環境汚染などが問題となっております。そこで、近年ポリマーが持たない特異な性質を有するペプチドをポリマーと組み合わせる、ペプチド-ポリマーハイブリットの手法が注目されています。ペプチドはタンパク質を構成する生体由来の分子であり、細胞接着性や自己組織性、生分解性など特異な性質を有しています。しかし、生産コストが比較的高価であり、また力学特性の低さが問題点として挙げられます。そこで、この手法を用いてペプチドとポリマーを組み合わせることにより、それぞれの欠点を補い、お互いの特性をさらに高めた機能性高分子が開発できると考えられております。これの応用により、生分解性ポリマーや、再生医療への使用できる細胞足場材料、自己組織性を利用した自己修復性材料の開発が可能であると考えています。 続きを読む
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Q.
ゼミ・研究室で取り組まれている内容をご記ください。(なしの場合は「なし」とご記ください) ※理系の方で研究室に所属している場合は、必ず研究内容をご記入ください(500文字以内)
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A.
私は優れた強度と伸度を併せ持つ自己修復材料開発のため、蜘蛛の糸の構造を模倣したポリマーの合成方法の模索と得られたフィルムの特性評価を行っています。蜘蛛の糸は強度を担う領域と伸度を担う領域から構成され、この2つの領域の精妙なバランスにより生体由来ながら、優れた強度と伸度を併せ持ち、また強度領域により自己修復能力を発現することも明らかになっています。そのため、蜘蛛の糸の利用により様々な製品の安全性や耐久性の向上が期待できます。しかし、蜘蛛の糸は採取が困難なため実用化はあまり行われていません。そこで、私は蜘蛛の糸の構造を模倣したポリマーを人工的に合成することを目指しました。具体的には強度領域にアミノ酸の1種であるアラニンを、伸縮領域に合成高分子を採用し、この2つを組み合わせることによりポリマーの合成を行いました。そして、得られたポリマーをフィルム化し、特性評価を行ったところ、力学特性は破断強度8.0MPa、破断伸度200%と優れた値を示しました。また安全かつ簡便な合成方法の模索も行っています。現在は、更なる力学特性を有するフィルムの開発、そのフィルムの自己修復性の有無を検討しています。 続きを読む
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Q.
これまでの学生生活であなたが力を入れて取り組んだこと、もしくは、現在力を入れて取り組んでいることについてご記入ください。(500文字以内)
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A.
私が学生生活で力を入れて取り組んだことは、洋服販売のアルバイトで全スタッフに働きかけ、店舗全体の接客技術を向上させたことです。私の所属店舗では長年、新人スタッフがレジ業務を、ベテランが店頭での接客業務を行っていました。そのため、新人はレジのマニュアル通りの対応しか身につかず、店頭でお客様に迷惑をおかけしてしまう問題がありました。この問題を解決するために、バイトリーダーである私は新人だけでなくスタッフ全員での接客技術向上を目指し、2つのことに注力しました。1つ目は新人とベテランのペアを作ることです。ペアによりベテランの持つ技術や経験を新人に伝えやすくし、また接客時のお互いの対応について良い点や問題点を確認しあうことで、接客技術の向上を図りました。2つ目は各ペアの接客事例を店舗全体で共有し、意見交換を行うことで、全スタッフの対応力向上を図りました。以上の2点を半年間継続した結果、全スタッフの接客技術が向上し、お褒めの言葉を月に30件近く頂きました。また現在でも当店ではこの取り組みを継続して行っています。この経験から周囲に働きかけることが成果を上げることにつながる重要性を学びました。 続きを読む