18卒 インターンES
技術職
18卒 | 同志社大学大学院 | 男性
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Q.
研究内容(1200文字)
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A.
私の研究は,人の脳活動から心理状態を評価することです.近年,人々のライフスタイルの多様化により,製品開発において各々の心理状態に適したモノづくりが必要とされています.そこで研究の将来目標として一人一人の心理状態に適した製品を開発したいと考えています.このような製品の開発には,情動(心理状態)の評価が必要です.一般的に情動を評価するにあたり,自己申告による主観評価が用いられています.しかし,主観評価は定性的な評価である点,評価に時間がかかる点,言語の理解度によって解釈が異なる点などが問題点として指摘されています.そこで情動の基である脳活動に着目し,定量的な情動の評価手法の確立を目指しています.これまでは人の快・不快感などの情動は脳深部に現れると言われていることから,脳深部の測定が可能なMRIを用い,人の脳活動から心理状態を評価してきました.ところがMRIの計測には特殊な環境が必要であるため,実生活の空間で計測できないという問題点があります.将来目標を実現させるために,実生活の空間で計測可能機器として脳波計が挙げられます.更に脳波計はMRIと比べ時間分解能が高いという利点があります.近年,多チャンネルの脳波計及びソフトウェア技術の進歩により,脳波計での脳深部活動の推定は実現の可能性が出てきたものの,脳波計は今日でも主にてんかんの診断に使われる場合がほとんどであり,脳深部活動の研究においては未開拓のままです.そこでMRIでの深部活動結果と脳波計での深部活動推定結果を比較し脳波計の深部活動推定精度の検証を行うことで,MRIのデータと相関関係から,脳波計だけで実空間で測定可能となると考えています.これまでに,脳波計の動作確認として一般的に臨床現場で用いられている安静閉眼時に後頭部から出現するα波の計測を行うことで,MRIとの同時計測時に脳波計が正常に作動していることを確認出来ました.そして脳波計を用いた脳活動領域の推定に必要となる事象関連電位が, 両機器の同時計測時にも確認できるかを検討してきました.そして脳波計データに混入するMRIのノイズを様々な方法で取り除くことに成功しました.現在は,人に感情喚起画像を提示した時の脳の活動を,MRIと脳波計で同時計測し,得られた脳波データから脳の活動領域の推定し,その精度を検証しています.そして将来的には計測された脳波データからその人の感情を予測し,その感情に応じた電機製品の制御技術を構築したいと考えています. 続きを読む
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Q.
得意な科目
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A.
電気磁気学 続きを読む
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Q.
特技
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A.
スキー 続きを読む
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Q.
自分のセールスポイントを教えてください。(200字)
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A.
私の強みは,課題を自分の長所で解決し目標を達成する力です.所属していたサッカー部では体格面で劣っていたため,頭を使うことと協調性を活かし,チームメイトの動きや監督の指示を把握しながら自分のすべきことを考え続け,頻繁にコミュニケーションをとり,仲間の要求に答えられるようにプレーすることでチームに貢献しました.このように自分の長所は全体を把握し,足りない部分を自分が補いながら周りを生かすことです. 続きを読む
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Q.
希望テーマ:生体信号処理技術の研究 理由(500文字)
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A.
私はものづくりを通して人に幸せを届けることで社会に貢献したいと考えています.そこで優れた自主技術を有する貴社のインターンシップに参加することで,最先端のものづくりの技術に触れたいと思い,応募させて頂きました.私は人の感性価値を電機製品へ付加させることを目標に研究しています。具体的にはMRIと脳波計を用いて人の脳活動を計測し,将来的には脳波計の計測結果から電気機器の動作を制御させたいと考えております.しかし周囲のノイズ成分や目的外の生体信号の混入により,脳波計の計測結果から本来得たい情報を取り出すことが非常に困難なので,本テーマの各種フィルタや移動平均処理などによるノイズ除去アルゴリズムと特徴量抽出や機械学習を組み合わせた所望の信号を取り出す手法の開発に大変興味があります.そこで製品開発に繋がるような生体信号処理技術がどのようなものなのか勉強させて頂きたいです.そして貴社の研究開発現場を経験することで自分の研究を開発に繋がるような研究にするができればと考えております.また今後の研究活動や社会に出てからも役立つような仕事に対する取り組み方なども勉強させて頂ければと思います. 続きを読む