大学を2年間休学して、バングラデシュでオフショア開発のインターンシップに取り組んだ時、現場の目線から業務改善の提案を行ったことです。
私のミッションは、日本のプロジェクトマネージャーから渡された仕様を現地のエンジニアに共有し、日本の品質基準を満たした製品をバングラデシュで開発することでした。
そこでは現地エンジニアは日本のプロジェクトマネージャーから渡された仕様に沿って、与えられたタスクを指示通りにやることを徹底しており、自分のタスクの範囲外となる不具合の修正等に対して指示待ちの時間が発生するという課題がありました。
私はそのような状況に対して、現地エンジニアに主体性を持たせ、先を見越したタスク管理ができるように以下二つのことに取り組みました。
一つ目は開発チームの再編です。総勢15人の開発チームを、役割ごとに3つのグループに分割しそれぞれにリーダーとなる人員を任命しました。評価に含めるという条件のもと、一番技術スキルのある人物をリーダーとしたことで、技術的な不明点は日本からの指示を待たずとも、現地で解決できる体制を作ることができました。
二つ目は仕事の割り振り方の工夫です。現地メンバーは自らのタスク範囲を明確にする傾向があったため、無理に仕事を押し付けることをせず、タスク範囲を明文化して、日本側が期待していることも言語化して伝えることを心掛けました。
このように現地メンバーの働き方や商習慣を受け入れたうえでワークフローの改善を提案したことで、不具合の減少や開発スピードの向上といった結果につながりました。
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