私は海外の方から見た日本文化は“相手を敬う礼儀文化”であると学びました。例えば、日本人は謝罪をする時、感謝を伝える時、人に何かを尋ねる時、様々な状況で「すみません」を使うという意見がありました。動画の中で外国人が「飲食店に入った時に他のお客さんが『すみません』と言って店員を呼んでいる場面を見て非常に疑問に思い、理解出来なかった」と言っていました。また、他の動画では、 「どんなお店に入っても必ず店員の人はお辞儀をし、買ってもいないのにお店を出る時は『ありがとうございました』と感謝された」
「挨拶の際も握手やハグなどのボディコンタクトはなく、お辞儀をされて戸惑った」という
意見もありました。そして私が特に驚いたことは、実は一部の海外の人々は日本の礼儀文化
に対してネガティブな意見を持っているということです。その理由は、日本人の他人を敬い
すぎる行動が平等の立場に立って本音でコミュニケーションを取ることを困難にさせるか
らです。他人を気遣い、本心を隠す行動が逆に海外の人々にとって居心地の悪い思いをさせ
ているのです。これらの見解を受けて、確かに私は日本で、多くの人が、「すみません」の
ような謝罪の言葉を多用する、お辞儀をして挨拶や感謝を示すなどといった場面をよく目
にします。また、その他の場面でも、お土産を渡す際に「つまらないものですが」と言って
相手をがっかりさせないようにする、どんなに混んでいる駅でも必ず列に並ぶといったよ
うに日本人の他人への尊敬を象徴する光景を目にします。そして、私自身もそのような環境
で育ってきたため、あらゆる場面で謝ってしまうし、他人よりも自分の立場を上にあげてし
まうことが失礼であり、偉そうな態度であると感じてしまいます。それに比べて、現在、私
が交換留学中であるアメリカでは、謝るというよりも”Thank you”を使う人が多く、また身
体で気持ちを示す(握手やハグ)機会ばかりでお辞儀などは滅多にしません。そして、現地
の人々はいつでも思ったことをそのまま伝えてくれるし、「嫌われたらどうしよう」などと
いう恐れは一切見えません。時々話していて「この人すごくストレートに物事を言ってくる
な」と感じることがありますが、嘘をついてまで気持ちを隠されるよりもずっと良いと思い
ます。日本の礼儀文化は相手を想う気持ちを象徴する独特で非常に素晴らしい文化だと思
います。しかし、一部の地域ではそれが裏手となり、「日本人は思ったことを口にしない」
「本心でコミュニケーションを取ろうとしない」などといった批判があることも確かです。
私は日本人として、これからも相手を敬う気持ちを大切にしていきたいし、この文化で生ま
れ育ったことをとても誇りに思います。だからこそ、それと同時に自分の立場を気にしすぎ
て何かを諦めたりすることなく常に本気と本音で行動していきたいと思いました。
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