22卒 インターンES
総合職
22卒 | 東北大学大学院 | 男性
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Q.
研究の内容(1200字以内)
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A.
単細胞生物から多細胞生物へと進化し、生物がより大型化する過程において、生体内ではより長距離のコミュニケーションが求められるようになりました。生体内における長距離のシグナル伝達は、細胞同士のシグナルリレーによって実現されています。個々の細胞は、サイトカイン及び細胞外マトリックス(ECM)と呼ばれる生理物質に基づき、周囲の環境を制御する単純な行動ルールを有すると考えられています。しかし、それによってどのように複数細胞間でのコミュニケーションが創発するのか、詳しくは解明されていません。細胞間コミュニケーションがどのように行われるのかは、生活習慣病やがん等にも密接に関係しており、その分析は意義深いものと言えます。 私はマルチエージェントシミュレーション(MAS)と呼ばれる手法を用い、細胞間コミュニケーションの原理解明を試みています。MASは、周囲の状況に応じて主体的に行動するエージェントを複数用い、空間やエージェント同士で相互作用させながら行うシミュレーションです。この手法は、機械学習だけでは予測が困難な稀な事象をも予測しうる有用な手法であると考えられています。本研究では、細胞間コミュニケーションに関わる細胞や生理物質をMASにおけるエージェントとして定義し、各々の振る舞いが系全体にどのような影響を及ぼすのかについて分析します。 研究の中では、私にとっては専門外の医学や生物学、統計力学などの知識が求められるので、日々自ら学びながら研究に勤しんでいます。その上で、各生理物質が果たす役割や前述のECMがなければどうなるのかなど、実生体では実験が困難な条件も含めてシミュレーションを行い、分析しています。 続きを読む
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Q.
自分のセールスポイント(200字以内)
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A.
私は知的探究心があると自負しています。大学では、医学や生物学、統計力学の領域を扱う研究をしています。しかし、私の専攻は情報科学であるため、それらの専門的知見はありませんでした。そのため、文献や専門家の意見などを自分自身が納得できるまで調べ、その上で研究を進めるようにしています。将来は、この探究心を活かし、専門分野以外の話題にも広く興味を向けて学び、自らの仕事に良い影響をもたらしたいと思います。 続きを読む