私の「人生の一本」と言える映画は、2004年公開のSF スリラー、「バタフライ・エフェクト」です。主 演はハリウッドの脱ぎ俳優とも言われるアシュトン・カッチャーです。恐らく映画好きな方なら一度は見たことある 俳優かと思います。内容は『ある日、突然として過去に戻れる能力を手に入れた主人公エヴァン(アシュトン・カッ チャー)。幼少期、幼馴染のケイリー(エイミー・ス マート)を迎えに来ると約束し、家族の引越しのため町を去り、時を経て再会を果たす。だが彼女の生活は荒んでおり、不幸なことに再会後すぐに彼女は自殺してしまう。 それを防ぐべく主人公は自身の能力を使い奮闘する が、、、」というものです。私がこの作品を好きな理由 は、時々過去のライフイベントを振り返り、もし別の選択 肢を選んでいたら現在はどうなっていたのだろうかと考えるからです。またこの映 画は決してよくあるハッピーエンドではありません。その点が、人の人生必ずしも良い結果で終わるものではないということを明確に捉えていて、私たちにも深く共通することだと考え、オススメする理由です。そして私は是非この作品をハッピーエンドで終わる映画が好きな人にも観てもらいたいです。なぜならこの作品は今までのものとは異なり、観る人にこの作品がハッピーエンドか否かを問うものだからです。内容にもあるように、主人公は過去の分岐点に戻り、現在を変える選択をします。その結果、仲の良い友人とは名前も知らない関係になったり、ケイリーを守るために犯した罪で刑務所に入ったりします。一方でケイリーとの充実した生活を送れたり、ある事件以来、心を開かなくなった友人と関係が改善したりします。過去に戻って現在を変えて良い生活ができても、そのせいで最悪な未来を招いてしま うなど運命の残酷さがはっきりと描かれております。ネタバレになりますが、最終的にエヴァンはケイリーと知り合う機会を過去に戻って消します、そして現在に戻り、会社員として働く街中で偶然にもケイリーとすれ違い、お互いが立ち止まります。ケイリーはエヴァンと知り合わなかったことで、きちんとした職も持ち、幸せ な人生を歩んでいました。だがエヴァンの頭の中からも、過去の選択ゆえにケリー の記憶はなくなっています。そして二人はお互いの道を進んで行き、声をかけることもなかったのでしたという終わり方です。とても切ない終わり方ですが、元々は自殺という道を進んでしまったことからすると十分にハッピーエンドだと考えられます。一方ではエヴァンの叶わぬ恋として終わることで、残酷な終わり方とも考えられます。そして観終わった後に感じるのは、私たちの現在も些細な選択の積み重ねであり、この映画は第三者的架空の登場人物に私たちを東映させているということです。そしてエンディングに流れるオアシスの曲が涙を誘います。
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