・学んだこと
「誰もが嫌がることでも、自分から率先して動きそれを続ければ、それが組織の習慣をつくり、よい結果をもたらすということ」
「多くの人が嫌がる作業でも、人のためになるならば、苦にならないということ」
私は1年生の頃から学生寮の4階に住んでおり、寮に届く郵便物は、玄関の階ごとのカゴに入れられます。4階生の多くは、面倒くさがり、自分の郵便物をなかなか持っていきません。そのため、数週間で数cmの束になり、重要な書類がある場合など、チェックするのにとても時間がかかりました。カゴに入っている郵便物を、4階の皆の部屋までもっていくということは、誰もやりたがりません。入寮したての頃、私は皆のためを思って、溜まっている郵便物を4階の各部屋に届け始めました。最初は一人で続けていましたが、ずっとやっていると、夏を過ぎるころあたりから少しずつ仲間が増え始め、次第に1年生の多くが自発的に溜まった郵便物の配達をやるようになりました。2年、3年になっても私は郵便物の配達を続けました。すると先輩に気を遣ってか、下の学年も自然と真似するようになり、4階生の文化として定着し、効率的に郵便物チェックができるようになりました。
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