私の強みは、新たな環境に1人で加入する状況においてもすぐに人脈を広げることのできる協調性とコミュニケーション能力です。私は5年制の高専出身であったため、大学には3年次編入という形で入学しました。高専から農学部への編入は非常に稀で、同学年の編入生は私以外におりませんでした。編入当初を振り返ると、同じ時期に入学した2学年下の学生たちとはすぐに友好関係を築くことができましたが、既に同学科やサークルの同学年内では強い友好関係が築かれており、そこに溶け込むことは容易ではなかったことを覚えています。そこで私は、積極的に様々なメンバーに話しかけることや、あえてサークルや学校祭等の多様な活動に参加することを意識して2年間を過ごしました。最初の頃は私が入学した以前に生じたエピソードや内輪ネタ等で疎外感を感じることもしばしばありましたが、時間が経つにつれそのような感情を抱くこともなくなり、半年が経つ頃には全くストレスを感じることなく各グループへ属することができるようになりました。1年も経つ頃には、編入というアイデンティティを自ら利用して、笑いを起こすこともできるようになっていました。このような過程を経た結果、多様なグループ、特に同学科やサークルのメンバーと強い友好関係を築くことができたと確信しています。私は他大学の大学院へ進学したため日常で会う機会は無くなってしまいましたが、現在でも同学科の友人と休暇が重なれば共に旅行へ出かけたり、サークルのメンバーと共に合宿や大会へ参加したりすることで、関係を更に発展させることができています。また、前述した通り、私は大学卒業後に他大学の大学院へ進学しました。新たな研究室には他大学から入学した学生は1人もおらず、編入時と全く同様の環境だったことを覚えています。しかしながら、このような状況は上記の経験のおかげで苦にならず、むしろ新たな人脈を増やすことができるという嬉しさを感じることすらできました。まだ大学院へ入学してから4か月しか経っていませんが、研究室のメンバーと共にジムで運動したり、研究室のメンバーを通して他の研究室の学生と友好関係を築いたりと、研究以外でも非常に充実した生活を送ることができています。このような人間関係を構築する力を養う経験は、学生時代に限らず、社会に出た後も社会人の基礎能力として必ず役に立つと感じており、貴社のインターンシップにおいても活かしていきたいと考えています。
また、発見した課題に対してすぐに行動を起こし、多角的視点から思考して解決策を導く問題解決力も私の強みとして挙げられます。私は小学校2年生からバスケットボールを習い続けていたこともあり、高専時代でのバスケットボール部では部長を担当していました。私の高専では多忙な教授が顧問を務めていたため、練習内容は部長が決定することが伝統でした。とは言え、実際は過去の部長たちが作り上げたメニューのカタログのようなものがあり、それに沿って練習を行っているのが現状でした。勿論世代が変わるごとに多少のアレンジが加わり、質の高いメニューであることは間違いないのですが、チームの特徴は各世代で明白に異なり、それに応じてメニューは大きく変わるべきだと私は感じていました。したがって、私が部長に就任した後は試合ごとにチームで課題を出し合い、その課題を克服するようなメニュー作りをするように心がけました。具体的には、私が部長になって間もない頃の練習試合では、チーム全体で体力不足が課題として挙がったため、基礎であるランメニューを多く取り入れることにしました。しかしながら、チームのペースを考えず初めから非常に厳しいランメニューを取り入れたことにより、練習の途中で参加人数が大幅に減少し、結果的にチーム全体のモチベーションも下がってしまったことを覚えています。これにより部長としての実力不足を痛感した私は、チーム全体に視野を広げ、練習中にメンバーの状態を確認しながら適宜メニューを変更して取り組むように努めました。また、積極的に大きく声を出し、チーム全体の士気を上げるようにも努力しました。これによって、練習中のリタイアもなくなり、部長になって間もない頃には僅差で勝利することができなかったチームに勝利できた時は、チームの成長をひしひしと感じることができました。これに加えて、部長という役割を通して問題解決力や行動力、リーダーシップ力等の能力を幅広く養うことができたと感じることもできました。この経験によって培った能力は様々な問題へ応用することができるため、社会人となった後も大きな効果を発揮できると確信しています。
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