Professionalismについての新しい視点をえることができたからだ。序章で述べられていたように、専門性に特化しているといった世間一般的なニュアンスとは違うことに驚いたが、その後の説明を読んで納得した。私自身もProfessionalismに対して自分なりの考えを持っていた。それは専門性や能力、人間力の総合力を合わせたことだと考えていた。一流のビジネスパーソンを目指すうえで不可欠だと考えているが、本章を読んで新しい視点に目を向けることができた二つの言葉がある。「どこにいても何をしていても仕事のことを考える」と「面白い仕事はない。仕事を面白くする人間がいるのだ」である。
前者に関しては懐疑的にとらえられかねない。日本では仕事中毒という言葉があるように働きつめに対して否定的なイメージを持っていることが多いからだ。しかしここでは、日常の中でも仕事を頭の片隅におくことで、何か活かせることはないかと考えることが、結果的にインスピレーションを生むという意味であると分かり合点がいった。困難にぶつかっても、そういった視点を持っておくことが、新しいアプローチにつながるのではないだろうか。そして最終的に、あの手この手でやりきるという貴社のコンセプトへとつながるのだと確信した。もちろんこの境地に達するまでには、本章で述べられているように「仕事が面白くてしょうがない」と思えることが必要だ。仕事が面白いからこそ、無意識に考えてしまったりするからだ。
そしてそれを可能にするために後者の言葉がある。後者に関しては、個人的には面白い仕事もあると思う。しかし面白くない仕事こそ人の真価が問われられる。面白くない仕事に目的意識をもち、あの手この手でやりがいを見つけられるかだ。一見、自分の成長につながらないと思えるような仕事でも、目的に立ち返りやり方を変えることができる人間こそがProfessionalismなのだと分かった。また本章で述べられていた「仕事は誰のためでもない。自分のためにするものだ」という言葉も、懐疑的にとらえ兼ねられない。お客様のことを第一に考えるという風潮があるからだ。しかし仕事を面白くするための必要なマインドセットだと感じた。確かに仕事をする上でお客様のことを第一に考えることも大事であるが、まず自分自身が楽しめていないと義務感になってしまうからだ。そのためにはあの手この手で仕事を面白くやってみたり、全力で取り組んでみることが不可欠なのだと実感した。
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