商学部では、金融・保険分野を専攻しています。
現在は、各種保険に関する内容のほか、経営学、経済学、金融論など幅広く学んでいます。
資格試験に注力するためにゼミに所属していないので、講義の中で特に力をいれた授業について紹介します。私が特に力を入れた授業は、経済地理学です。これは、ある特定の経済活動が特定の場所で営まれるのはなぜかという問題を、経済学の論理で解明するための学問です。具体的には、授業前半では工業、農業などの立地に関する理論のほか、地域の経済発展に関する理論・経済格差が縮小する過程に関する理論について学び、授業後半では、地域の開発に関する理論や、環境に配慮した開発などについて学びました。
前期では、経済発展の理論と照らし合わせて、北海道で実際に営まれている経済活動について考察し、北海道内の地域間に生じている経済的格差を是正する方法について考えました。その際に、経済格差のほか、教育格差、医療格差、介護格差などについても視野を広げ、広く考察を行いました。その結果、北海道内の格差は深刻であり、一刻も早く格差是正に取り組む必要があるということが分かり、その方策として2つ提案しました。一つ目の方策としては、ネット環境を利用して、教育や仕事での格差をなくし、人口密集地帯から人を移住させること。二つ目の方策としては、地域特有の特産物を売り出す「一村一品」を推進することを提案しました。
後期では、【持続可能な地域経済:新しい時代の「豊かさ」をどのように作るか】というテーマで、北海道から始まり、日本国内、世界全体へと視野を広げて、持続可能な社会について、新たな時代の豊かさについて考察しました。その際に私は、政府主導の地域開発ではなく、地域に住む組合や、企業などがその地域の実情に合った方法で地域の内部から開発を進めるという、内発的発展という考えに着目して考察を進めました。レポートの統括として私は、持続可能な社会とは、変わりゆく地域の現状にあわせ、地域の在り方を変えていくことで実現できる社会であり、地域間格差を少なくし、住民が主体的に様々な問題に取り組める社会であると結論付けました。また、新たな時代の豊かさについては、従来のモノにあふれた豊かさ、経済的・物質的な豊かさではなく、格差を可能な限り減らし、だれもが人間らしく、主体的に生きられる精神的な豊かさであると結論づけ、考察をまとめました。
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