大学祭で論文発表をするときのことです。社会保障について学ぶゼミに所属しており、毎年3年生は大学祭で論文を発表することになっています。その年のテーマは、アメリカの新しい保険制度「オバマケア」についてでした。3年生を5人ずつに分け3つのチームをつくり、それぞれのチームが論文を作成し発表します。私はチームのリーダーを務めることになり期日までにまとめ発表を担当します。論文の具体的なテーマを考える過程で、それぞれやりたいことが異なり、チームとしての意見がなかなかまとまりません、議論の繰り返しになってしまいます。テーマが決まらぬまま時間ばかりが経過しました。チームの一体感が欠けていることに気づき、チーム全員が同じ考えのもと行動できるよう、明確な目標を作ることを提案しました。目標達成に向けて全員で気持ちを一つにしたかったからです。目標が明確になれば、メンバーそれぞれの果たすべき役割が見えてきます。設定した目標は、「力をあわせ最高の評価を得る」ということで意見がまとまりました。目標に向けて全員が気持ちをひとつにし、論文を完成する楽しみを共有できることが大切だと考えたからです。個人の意見を取り入れるため小規模な論文を作り、論文の章の間にコラムをつくることを提案しました。その結果、個人のモチベーションをあげることに成功し、チーム全体の士気も上がり、無事、論文は期日までに完成しました。教授からチームの連帯感・論文の完成度で最高の評価をもらいました。チームでの活動を通して、やり遂げた充実感と最高の評価を得た喜びを全員で共有するとことができました。論文作成を通して、人への配慮・意思の統一・チームワークの重要さを学びました。
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