私は大学1年の春に、新しくできたクラスのメンバーを巻き込んで「友情」と「12万円」を生み出しました。私の所属する中国語クラスでは、1年次の6月に、学園祭で模擬店を出すことになりました。当時は入学して間もない頃ということもあって、クラス内の融和がまだ進んでいませんでした。私は当初、みんなで模擬店の準備をすることで、クラスの親睦が深めると考えていました。しかし企画が進行するにつれ、メンバーの準備参加率が低下していきました。そのせいで、模擬店の準備も計画通りに進みませんでした。メンバーが準備をサボるようになった原因が、「目的意識のなさ」と「いまだに一部の学生がクラスに馴染めていない点」にあるということに、友人との会話の中で気付きました。そこで私は、クラス内で具体的な売上目標を掲げると共に、目標達成した場合の一人当たりの報酬を計算して伝えました。また、自らメンバーと積極的に会話をすることで、メンバー同士の架け橋になることを心掛けました。その結果、クラス内で目標を達成しようという雰囲気になり、メンバーの信頼関係が深まりました。実際に学園祭では目標を大きく上回る12万円の利益を出し、一人当たり4000円の報酬を生み出すことができました。その結果、学園祭に出店した30ある模擬店のなかで、最優秀店として表彰されました。しかし「12万円」よりも、この経験によって育まれた「友情」にこそ価値があると私は考えています。
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