私が、最も力を入れたことは、ゼミでの研究です。私は1年生次に、ネパールへボランティアに行ったことから、アジアに興味を持ち、発展途上国への法整備支援を研究する開発法学のゼミに入り、ネパールの法制度について、研究を始めました。当初は、ネパールで法整備が遅れている理由がわからず、法整備支援というのは日本の法律をそのまま移植すればいいものと考えていました。しかし、3年生次の夏にラオスへ行き、実際に法整備支援の現場を経験したところ、途上国が法整備で遅れを取る背景には、宗教、文化・慣習、歴史など様々な要因があることがわかりました。そこで私は考えを改め、ネパールに関する文献を読むことに加え、ネパールに駐在し支援を行っている方々に連絡を取ったり、ネパール関連の講演会に出席したりして、自分の手足を使ってなるべく生きた情報を収集することにしました。その結果、大学内の研究誌である「法律学研究」に論文を掲載することができ、また、JICA後援の法整備支援シンポジウムで研究発表を行い、非常に高い評価を頂くことができました。私がこの経験から学んだことは、何事も自分の目で見て、労力をかけて現場に出かけ、実際の情報を求めることが重要だということです。
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