19卒 本選考ES
技術企画
19卒 | 広島大学大学院 | 男性
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Q.
研究室またはゼミなどの研究内容・学習内容について記載してください。
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A.
プリオン病は、異常型プリオンの蓄積が原因で発症する致死性の疾患です。プリオン病の確定診断をする手法が確立され ておらず、簡単で正確な診断方法が求められています。従来のバイオマーカーに代わる新たなバイオマーカーとして、脂 肪酸結合型タンパク質(Fatty acid binding protein; FABP)を考え、市販抗体よりも特異性と感度に優れたモノクロ―ナ ル抗体を作出しました。現在は定量的なFABP検出系を構築し、プリオン病を含む神経変性疾患患者の脳脊髄液、血清中 のFABP濃度を測定することでプリオン病診断への応用を目指しています。 続きを読む
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Q.
今までで「新しいことに挑戦した経験」について、記載してください。
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A.
新しいことに挑戦した経験は、まさに現在取り組んでいる研究である。現在私は、プリオン病という脳神経疾患について研究を行っているが、私の研究科には、脳神経疾患について研究している者はおらず、そもそも脳や神経について、学習する機会がなかった。研究室も、全く専門家がおらず、脳や神経、神経疾患については独自に学習する必要があった。そこで私は、まず、研究科の外の授業を探して受講しに行ったり、プリオン病のシンポジウムを聴講しに行ったり、認知症学会主催の合宿形式の勉強会で発表し、専門家からご意見を頂いたり、生化学若手の会のセミナーに参加したり、セミナーを主催することで、プリオン病や、脳神経疾患について理解を深めるように努力した。表彰もいただいた。何もわからないところから始まり、不安になることも多かったが、とにかく手当たり次第、自分の研究に役立ちそうな機会を探して、経験を積むことを心掛けた。私がこのような全くなじみのない分野の研究に取り組んでいるのは、医療に貢献できるような研究をするときでも、目的意識をもって積極的に行動することで解決できるということを学習した。 続きを読む
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Q.
今まででに「人と協力して何かを達成した経験」について、記載してください。
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A.
私は、勉強に関して視野を広げるために、生化学若手の会で活動をしている。生化学若手の会は、研究者間 の交流の場を持ち、研究活動を活性化することを目的として活動を行っている。具体的には、セミナーを主催して、普段の研究分野とは異なる分野について理解を深めたり、学生のスキルアップ(例えば、学会で使えるようなプレゼンテーションスキルを磨いたり)を図る活動を行っている。この活動内容に魅力を感じて、活動を手伝うようになったが、折角セミナーを開催しても、参加者が集まらないということが、課題であった。その打開策をスタッフ間で話し合い、参加者にフィードバックがある内容のセミナーを開催することにした。具体的には、参加者に事前に宿題として、文章を書いていただき、講師の添削をいただく、というものである。このような内容でセミナーを開催するのは、生化学若手の会でも初めてのことであり、入念に話し合いを重ね、準備を行った。生化学若手の会の特徴として、様々な大学、研究室の学生が入り混じっているということもあり、スカイプやメールを通して連絡を密に行う必要があった。広報や、講師の先生の打診、参加者の課題集めや、当日のセミナー運営等、スタッフで役割分担を行い、初めての内容にかかわらず、セミナーを無事開催することができた。話し合いを進める中で、これまで思いつかなかったような広報の手段に着手することになり、参加者の幅を広げることもできた。私は講師の先生と会の連絡係を担当したが、よりフィードバックの効果が高い内容になるような課題を設定するために、会で話し合ったことと、講師の先生の意見をすり合わせるところがなかなかうまくいかず、苦労した。最終的に、参加者は従来の2倍近く応募が集まり、セミナー内容としても、参加者のアンケートで確認したところ、満足した、という回答が従来のものよりも増加しており、実りのあるセミナーを開催することができた。 続きを読む