私は”Sharing economy”を選択します。その中で私達に影響を与える企業は”Crowd Care”だと考えます。まず私がこのテーマを選んだ理由は、私自身社会保障のゼミに入っており、シェアリングエコノミーの社会問題解決能力は興味深いと感じているからです。シェアリングエコノミーは皆が活用していない資源を有効に活用し、負担となる公共サービスの一部を民間の仕組みによって補うことによって、自治体の財政的負担を軽減する役割を果たします。高齢化によって社会保障負担が大きくなる中で、シェアリングエコノミーの考え方がこの状況を打破するのに有効だと考えました。次に影響を与える企業として”Crowd Care”を選択した理由は、この会社が提供するクラウドケアというサービスは日本の高齢化社会に対応し、私達の10年後の生活にプラスの影響を与えると考えるからです。クラウドケアは、公的介護保険外の訪問介護サービスです。オンラインでヘルパーと利用者をマッチングする事で低価格で利用でき、要介護度等の制約に縛られず、サービスの種類や時間帯も自由に選択することが出来ます。現在の日本は高齢化社会であり、仕事と介護を両立できずに仕事を辞めてしまう「介護離職」が社会問題となっています。将来自分の親族が要介護者となった場合、夫婦共働きは厳しくなるでしょう。それ故、介護に関するシステムの充実は私達の将来にとって重要な事です。しかし日本の介護システムは、私達の生活から見ると2つの問題を抱えていると考えます。①要介護者認定外となった場合、介護保険適用外となる②民間の介護サービスの料金の高さです。①については、現行の介護保険では要介護者を段階分けし、その段階に見合ったサービスのみ受けられるようになっています。つまり、適用外となった介護については公共サービス外で負担する事になっています。そこで、クラウドケアは介護保険では行き届かなかった範囲を利用者と家族のニーズに合わせて提供サービスの内容・時間の要望に応えていく事が出来ます。②については、クラウドケア以外にも民間の介護サービスは存在します。しかし在宅の介護サービスを利用する場合1時間3500円ほどかかります。一方クラウドケアの場合、オンライン上のマッチングで完結するため1時間当たり2500円と比較的手軽に利用できます。以上のように”Crowd Care”は公的介護保険と民間介護保険の欠点を同時に解決するシステムであり、私達の将来に影響を与える企業だと言えます。
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