私は「アルバイト」と「語学力」という点で壁を乗り越えました。私の人生における最大の改革は「東進衛星予備校の指導マニュアルを廃止した事」です。東進衛生予備校のアルバイトでは、アルバイト仲間の研修やアドバイスをする事が私の役割でした。基本的なアルバイトの仕事は、「生徒の勉強意欲を上げる事」ですが、あえて指導のマニュアルは無くし、それぞれのアルバイトの方の個性を指導に反映させるようにしました。例えば「とても明るく、生徒と友達のような関係を築いているが、生徒の勉強意欲向上に繋がっていない」という状態においては「過去の志望校の合格者勉強時間」や「合格者平均点」などの具体的なデータを使う指導を提案しました。これにより、本来の生徒との信頼関係に加え、指導の説得力が増す事で、勉強意欲向上につながりました。その結果、生徒が授業日以外にも校舎で勉強するようになり、担当生徒の週間来校日数が2日から7日に増え、校舎設立以来初めて東大合格者を出す事が出来ました。
また「言葉の壁」という点において辛い思いをしました。私は、英語により多く触れるために、クリスチャンの友達に頼み、教会のパーティーに何度か参加しました。その際に、約9年間英語を勉強している事からの自信や、プライドから、文型を意識した会話をしていました。その後、相手の表情の暗さから、私の英語が通じていない事を知り、9年間の努力を否定されたような辛い気持ちになりました。そこで初めて、相手が退屈な原因を考え「相手が答えて欲しい内容ではない事」や「真面目で固すぎる印象を与えている事」に気づきました。それを改善するために「文法が出来ていなくてもとにかく伝える事」や「返答の速度を早くし、ジェスチャーを取り入れる事」などによって相手の表情を明るくする事が出来ました。
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