昨今テレビ離れや、外出減少などにより、テレビや紙媒体、屋外での広告をメインとする企業の、消費者との繋がりが希薄になりつつあります。そのような世の中で、SNSが企業に利益拡大の大きな可能性をもたらします。その理由は、主に次の2つだと考えます。
1つめは、印象の残りやすさです。例えばテレビは全ての人を対象とするため、万人に受け入れられる広告を作る必要があります。対してSNSは、種類によって利用者の年代や特長が大きく異なります。そのためターゲットに合わせた広告を作ることができ、利用者にとってインパクトや印象が大きいものとなります。
2つめは、拡散力の強さです。SNSでは利用者が簡単に、投稿を他人に広めることができます。また、SNSの種類によってはオススメとして拡散なしで利用者の目に入ることもあります。最近では、影響力の強いインフルエンサーに商品をPRしてもらうことにより、ユーザーを増やす手法も増えています。
反対に課題もあります。その1つが、前例がないことです。SNSでの広告が増えてきたのはここ数年のことです。その分野に長けた人がいないことはおろか、SNS自体に全く知見がない場合もあります。その場合利用者の心理がわかっていないことで、利用者の心を掴むのが困難であるどころか、逆効果を得てしまう可能性もあります。
SNSによる広告は今後さらに盛んになるでしょう。消費者との距離が縮まる分、心理を敏感に掴む必要があり、企業は現在以上にマーケティングの力が試されるのではないでしょうか。
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