世界から場所の概念をなくす
どんな国や地域に生まれても、学びたいことを学べる、実力に見合った仕事を選び報酬がもらえる、そんな真の平等社会をネットワークの力で作っていきたい。現在では力や意欲があったとしても、生まれた場所によってそれらのチョイスの幅が狭まってしまう。
例えば、私は短い期間で2タイプの子供と接する機会があった。まずはフィリピンの少年院の子供たち。性格は非常に明るく何事にも積極的。先生や医者など将来の夢も持っていて、勉強にも励んでいる。それに加えタガログ語と英語の2か国語を流暢に話す彼ら。しかし貧困を理由に、万引きなどの軽犯罪でこの施設に入っており、毎日学校にも通えていないという。次は日本の小学生。サッカーコーチのアルバイトで、高額な月謝を払いながらも、親に嫌々グラウンドに連れられる子供たちを見た。同年代の子供達でも、生まれた地域でこれほどできることに差があるのかとショックを受けた。
世界や国内でも、生まれた時点で将来の選択肢が限られてしまうことはよくあることだ。これらの問題に向き合い、テクノロジーの力で世の中を本気で変えていきたい。場所という概念を飛び越え、国や地域をまたいで誰とでも・どこでもコミュニケーションが取れる、そんな世界を作りたい。
将来私はインターネット上で仮想現実の空間を作り、その中で勉強や仕事ができるプラットフォームを作りたい。そこでは同じ部屋で横にいるような感覚を体感でき、言語の違いも自動翻訳により、外国人とも容易くコミュニケーションが取れる。これが世界中に広がれば、世界の第一人者から自分の学びたい分野を勉強でき、知識を蓄えることが出来る。働く場所や相手は制限がなくなり、会社やプロジェクトにぴったりの人材を集め、より効率的に仕事を進めることが出来る。共に働く人の幅が広がることで商品のクオリティーはあがり、テクノロジーの進歩は一層加速するだろう。まさに学び・仕事・生活・遊びを大きく変えることが出来るに違いない。
御社では働き方改革に積極的に取り組んでおり、結果として働きがいのある会社1位にも選ばれている。ソリューション事例でもあるように、オフィスという場所だけにとらわれることなく、一人一人が働きやすい環境で仕事をするという、まさに私が目指している「世界から場所の概念をなくす」というものにとても近いと思った。まずは日本で働く一人一人が自分の力を最大限に発揮し、満足感を持って仕事ができる環境を作っていきたい。そして御社のテクノロジーの力で教育の分野でもイノベーションを起こし、地域に関係なく学びたいことを納得いくまで学べる、効率的に多くの知識に触れることが出来る未来を描いていきたい。そして将来的には日本での働き方や教育のスタイルが世界のモデルケースとなり、世界中の人々が場所の概念を飛び越えて学べる、働けるそんな世の中を目指して御社で働きたい。
続きを読む