18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 国際基督教大学 | 男性
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Q.
おもちゃ業界の将来について(1000字程度)
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A.
私は、おもちゃ業界の将来は、高年齢層向け、海外進出、IoTという3つのキーワードに集約されるのではないかと考えています。 高年齢層向けとは、これまで一般的には子供向けとされてきたおもちゃという商材が、より高年齢層の人々をターゲットに据えるようになるのではないかという意味です。その根拠としては、少子高齢化が進み、子供世代の絶対数が減少していく中で、今後業界として更なる成長を図るために、それ以外の世代の人々、つまり、より高年齢層の人々も市場に取り込む必要があるという理由だけで無く、懐古商法が可能になるという理由が挙げられると考えています。近代日本におけるおもちゃの歴史は、めんこやベーゴマ等、IPに頼らないものから始まりました。つまり、遊ぶという機能に特化した、極めてシンプルなものであったため、各々のおもちゃのブランド力というものはそれほどございませんでした。しかし、現代になると、映画やテレビドラマ、アニメやゲーム等の既存のIP を基に作られたおもちゃ、また、おもちゃ自体がIP として、ブランド力を保有する事が多くなってきました。おもちゃがIPと一体化し、ブランド力を形成する事によって、おもちゃは、単に一時の遊戯欲を満たすものでなく、愛着を抱き、長い時間をかけて愛せるものになってきたと私は感じています。それによって、今後は、子供の頃遊んだおもちゃを、その子供達が成長して大人になった世代に対して形、仕様を変えて売り込む事で、高年齢層にも懐古趣味としての新たな市場を形成できると私は考えています。 海外進出とは、文字通り海外市場への販路拡大がより進められていくのではないかという予測です。おもちゃという娯楽は、衣・食・住の土台が成立した上で初めて必要にされるものであると私は考えています。その衣・食・住がままならなかった後進国も、近年では経済成長を遂げ、発展途上国として、これから続々と先進国の仲間入りをすると予測されます。そうなれば、そういった国々の生活水準は向上し、今までは手に入れる事が出来なかった娯楽はより必要とされるようになり、その1つであるおもちゃの需要もより高まっていくのではないでしょうか。その状況が、日本のおもちゃ業界にとっての大きなビジネスチャンスになると私は考えています。 IoTとは、現在はまだ高価なイメージがあり、実際におもちゃにおいては高価格帯の商品にしか搭載されていないのが現状であると感じます。しかし、これからのIT技術の更なる進展、電子部品の普及により、低価格化が進む事で、低価格帯のおもちゃにもIoTが搭載され、スマートフォンなどのデバイスと連動する事により、一層遊びの幅が広がるのではないかと考えています。 結論として、これからのおもちゃ業界は、ブランド力や、娯楽需要の増加によって、ターゲットを高年齢層、海外市場を中心に拡大させ、IoTの搭載によって機能性に革新がもたらされるのではないでしょうか。 続きを読む