17卒 本選考ES
総合職
17卒 | 兵庫県立大学大学院 | 男性
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Q.
あなたの研究テーマや得意技術について専門外の人にもわかるように説明してください。また、その技術を用いてどのような社会課題の解決に貢献できる(したい)か説明してください。
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A.
私はIoT機器への搭載が期待される振動型発電素子について研究しています。IoT機器に自己発電システムを搭載することによって、センサと電源の二役を担うことができ、電池交換メンテナンスや配線設備の大幅な削減が可能になります。また、振動型発電の中でもエレクトレットと呼ばれる帯電物質を用いた発電法は、小型化や環境周波数を電力に変換する分野では高効率に発電することができます。しかし、現状ではIoT機器に用いるには発電量が乏しいため一部のアプリケーションに限られます。そこで、半導体産業で用いられる材料のひとつであるHfO2に着目し、発電量の増大を目的とし研究を行いました。従来、HfO2では欠陥レベルの大きさがマイナス要因とされてきましたが、これを逆に利用して高性能エレクトレットを作製しようと考えています。製造プロセスや構造の最適化をし、現行材料の7.2倍に発電量を増大させる可能性を見出しました。本研究を発展させれば、微弱振動での発電や多くの電力を必要とするIoT機器への応用が可能となり、ペースメーカーなどの電池交換が簡単に行えない場所への設置や様々な電子機器の配線削減が期待され将来的に大きなビジネスに繋がると考えています。 続きを読む
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Q.
学生時代(大学・大学院)に周囲を巻き込んで困難を乗り越えたエピソードを説明してください。その中であなたの果たした役割も具体的に説明してください。
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A.
周囲を巻き込んで困難を乗り越えた事は、大学の電子工作で「自作のセキュリティシステム」を制作したことです。このセキュリティシステムは、暗証番号を入力しロックを解除する機能の他、4回以上間違えると警報が鳴るオリジナルの仕組みを導入しました。制作するまでの間に、低コストに抑えられるように部品調達を行い、プログラムの計算手順の最適化や回路設計図を作成しました。しかし、着実に準備してきたにも関わらず実際に作製するとプログラムエラーが起きてしまいました。作成したプログラムを何度も見直しても原因が分かりませんでした。そこで、プログラムに詳しい同僚や先輩方に助言を求め、問題の根本原因になりうる区画をいくつか抽出し、一つずつ原因究明を行った結果、配線の接触不良を突き止めました。実際に、セキュリティシステムは約3ヶ月間で完成し、当初予定していた機能も問題なく動作しました。 この中で私が果たした役割は、部品調達から実装まで全ての工程を自ら考え制作し、一人で解決できない問題は周囲の人に助言を求めることで問題解決に当たりました。この経験より、モノができるまでに何が必要なのかを自ら問題定義し、一人では困難な時は周囲に助言を求めることが重要だと学びました。 続きを読む