◯◯というアーティストの、エレクトロニックなサウンドが印象的な「◯◯」という楽曲のミュージックビデオです。私自身、世界観やメッセージ性を詰め込んだMVを見るのが好きで、さまざまな国、地域のアーティストのMVを鑑賞します。この映像を見たときは、音楽の構成と映像の流れが完全に一致しており、鳥肌が立ちました。感動した大きな理由のひとつに、MVを通して、画面比率が変化し続けることです。ダンスの動きと同時に、画面の大きさが変わるので、動画視聴者の視線をコントロールでき、MVの世界にグッと引き寄せることができると感じました。特に、1番のサビが終わり、2番が始まるシーンや(1分27秒あたり)2番のサビが始まるシーン(2分9秒あたり)で画面比率の変化を感じることができます。画面のなかのアーティストの動きやCGで感動することはありましたが、スクリーンの枠が動くことで、強い衝撃を受けることはなかったので、印象に残っています。またこのMVは、エレクトリックな楽曲とダンスで近未来的な世界が広がっていますが、加えて、SF映画に登場するのような規模の大きいCGでの表現も目立ちます。歌い、踊るアーティストは人間ですが、それに違和感なくなじんでいるCGに感動し、どのような制作過程を経たのか興味深いです。私は映像の専門学校で学んだわけではなく、映像制作知識はほとんどないので、経験を積んだり現場で知識を蓄えることで、これまで感銘を受けた映像の制作過程を想像することが可能ではないかと考えているので、心が躍ります。このMVは、映像制作に関わりたいと考え始めたと言っても過言ではない程、私にとって制作技術の魅力が詰まっています。
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