私が注目する社会課題は、「食品ロス問題」です。大学1年生の頃から続けている洋菓子店でのアルバイトで、毎日数kgもの販売期限切れの洋菓子を廃棄している経験から、「食品ロス問題」に注目し始めました。「食品ロス」とは、まだ食べることができるにも拘らず捨てられてしまう食べ物のことを指しますが、私が働く洋菓子店でも、消費期限は切れていないけれど、販売期限が切れたために廃棄する商品がたくさんありました。そこから、「食品ロス問題」について調べていくうちに、日本の食品業界の様々な商習慣が原因となっていることや、日本で発生している食品ロス量は、国連世界食糧計画が行う食料援助量の2倍近くであることなどが分かりました。そこで、「食品ロス問題」という社会課題に対して、私は仕事を通じ、まずは「食品ロス」というものが発生している現状の啓発を行いたいです。実際、食品ロスそのものについては知識があっても、発生要因などにはそれほど詳しくない人も多いことと思います。そのほとんどを食品事業者由来のものであると考える人もいるかもしれませんが、日本において発生する食品ロスのうち、食品事業者由来のものは約55%、家庭由来のものが約45%であり、料理や買い物をする際に一人一人が意識すれば、削減される食品ロス量は思いのほか多くなります。そういった観点からも食品売り場等のポスター掲示やチラシなどで「食品ロス問題」についてはもちろん、家庭で可能な食品ロス削減方法などについての啓発に尽力したいです。また、食品売り場で発生する食品ロスに関しても、衛生面をクリアしている食品を、有効利用するためのアプリ等のシステムの構築などにも貢献したいです。
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